2016年5月 4日 (水)

5月3日・憲法こわすな!戦争法を廃止へ!おおさか総がかり集会に2万人

 5月3日、大阪の扇町公園で「憲法こわすな!戦争法を廃止へ!おおさか総がかり集会」が開催され、2万人が集まりました。

2016_05030048_2


 この日、安倍総理大臣は東京の改憲派集会にメッセージを寄せ、「改憲を行う」という決意表明をしました。安倍総理大臣は来年中にも改憲を実現することを目標にすると発表しています。自民党改憲案に基づく改憲は、現実の政治日程に入ってきています。

2016_05030067_2


 7月の参議院選挙で、自民党改憲案賛成派が3分の2をとるのかどうか、日本の将来を大きく左右する分岐点に来ているといっていいでしょう。

2016_05030038

 おおさか総がかり集会は、民進党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちによる野党共闘で憲法を守っていこうと呼びかける集会となりました。写真は、大阪選挙区から立候補を予定している日本共産党の渡辺結(わたなべゆい)さんです。壇上にいらっしゃる民進党の尾立源幸(おだちもとゆき)さんも立候補を予定しています。

0503001


 集会では、昨年秋に戦争法(安保関連法)が強行採決されたことへの怒りが、たくさんの人から表明されました。「憲法学者の98パーセントが、戦争法は憲法違反だと言っている」「安倍総理は憲法を守っていませんよね。憲法を守らない総理が、憲法を変えると言っても悪いジョークにしか思えません。」

0503003


 「戦争をしない国」という日本の基本姿勢を、このままなし崩し的に「戦争する国」に変えてしまっていいのか、これは、日本で生活するすべての人にとって、たいへん重要なことです。いや、東アジアすべてに大きな影響を与えることだと言ってもいいでしょう。

 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、ミサイル実験を繰り返して戦争の挑発をしていることは、東アジア情勢を不安定にしています。そのような時だからこそ、日本が「戦争しない国」の姿をしっかり持ち、挑発にのらずに平和な東アジアを作らねばならないのです。日本が北朝鮮と軍拡競争を始めてしまうようでは、たいへん危険な状態になってしまいます。

2016_05030034


 与党の自公は、「民進党と共産党の政策にはなんの一致点も無い」と言って野党共闘にケチをつけようとやっきになっています。しかし、「戦争をしない国」を変えないために憲法を守り戦争法を廃棄するというのは、立派な一致点だと考えます。それだけでも、共闘をする値打ちはあるというのが、国民のおおかたの意見ではないでしょうか。

2016_05030073


 ほんの一年前まで、日本共産党はこのような野党共闘を強く拒絶していました。それが、本気で憲法を変えてしまおうという安倍政権の危険な情勢をいち早くキャッチし、野党共闘の推進へと大きく転換しました。

 集会でも、民進党、共産党、社民党、生活の党をはじめ、イデオロギー的には様々な傾向を持つ団体の旗が並んでいました。それぞれに自己主張したいことはどんどんしたらいいわけですが、政治の大きな方向性では「戦争しない国」を変えないということで同じです。多くの人が一致団結できるのです。

2016_05030110


 SEALDsKANSAIやSADLやT-nsSOWLなど、これからの日本を担う世代の人たちが、自分たちの頭で考え、発言し、大きく政治に影響を与えていることも、力強いことです。

2016_05030071


 戦争法廃止、そして自民党改憲案をぶっつぶしていくために、まだまだできることがあるはずです。デモもあるでしょう。選挙もあるでしょう。

 自民党改憲案をどう思うのか、身近な生活の場でまだまだ議論が足りません。民主主義は、議論を積み重ねるところから始まっていきます。疑問点はどんどん質問し、意見ははっきりと表明しましょう。にやけた独裁者にまかせていたら、無理やり戦争にいかされるのは、私たち一般庶民ですよ。

 

 

2015年11月21日 (土)

大阪W選挙・最悪な候補は誰か?それがポイント

 いよいよ明日、大阪では大阪府知事選挙と大阪市長選挙のW選挙が行われます。

2015_10220017_2




 今回の選挙は、府知事選でも市長選でも、おおさか維新の会と自民党との一騎打ちとなります。民主党や共産党も自民党候補を支持しているので、「維新」VS「反維新」という構図ともいえます。

 保守嫌い、つまり維新も自民党も嫌いな人の間では、「どっちもイヤだよ。投票するところ無いよ。」という声も聞こえてきます。しかし、今回の選挙は、ちょっと考え方を変えた方がよいのだと思います。

 今回の選挙は、最も良い候補を選ぶ選挙ではありません。最も悪い候補を落とす選挙なのです。

2015_11040065


 大阪維新の会の府政・市政は、最低でした。「大赤字の二重行政をなくすために改革の大ナタをふるうんだ」と言っておきながら、維新の府政になってから大阪府の借金増加はさらに加速したのです。

O0720042613284279911_2



 大阪府が大阪都に格上げになるのでもない計画を「大阪都構想」だとでっちあげて、大阪市民投票を実施し、莫大な予算の無駄使いを行いました。その時は、「住民投票の結果を受け入れる。住民投票がラストチャンスだ」と言っていたはずなのです。ところが、「都構想」は否決されたのに、維新の会は今回のW選挙で維新の会が通れば、また「ニセ都構想」を蒸し返すというのです。「大阪では二度づけは厳禁」と、みんなが眉をひそめているのがわからないのでしょうか。

2015_11040088

 橋下氏・おおさか維新の会の政治手法は、民主主義の否定でした。維新の会以外の勢力を締め出して、強行採決を繰り返してきたのです。維新のせいで、大阪は対立と抗争で疲れ切っています。

 敬老パスの廃止はあまりにも有名な話です。赤字の原因はお年寄りだという、冷酷な考えがいつのまにか大阪に蔓延してしまいました。橋下氏は次々に福祉や文化を切り捨てて、大阪の街から人情や温かみを消してしまいました。おかげで、大阪府民の生活状態はどんどん悪化し、貧困化し、そのせいで大阪府に入る税収も減少する一方なのです。

2015_11040067

 維新は、大分裂騒動の真っただ中にあります。橋下氏が作ったはずの維新の党の中で、橋下氏の意見が通らなくなったものだから、政党の責任者が政党を分裂させるという、前代未聞の事態になっています。集団的自衛権・戦争法案に賛成の橋下・おおさか維新と、集団的自衛権・戦争法案に批判的な維新の党との間で、亀裂が走ったと考えてよいでしょう。

 そう考えると、「おおさか維新」は戦争・改憲を目指して、安倍政権にすり寄っていく方向であることがよくわかります。

 このような「おおさか維新」は、最悪の中でも特に最悪の政党だと言えます。

2015102735x400_2




 維新の政治に終止符をうつこと、政権交代を実現すること、これが今回のW選挙の意味です。

 最も悪い候補を落とすためとはいえ、それよりましであっても「好きでもない候補」に一票入れるのは抵抗があるという人はいます。しかし、現行の選挙制度はそういうものなのです。100%民意が反映するはずが無いのが選挙制度なのです。だから、その制度を利用する以上は、その制度の枠の中ではどうするのがベターなのか、冷静に考えないといけないのです。

 棄権や白紙は、維新の会への信任でしかありません。

 大阪府民のみなさん、11月22日は必ず投票所に行きましょう。

8928aa52cfd1f1c5822d6772299b8057_2




 

2015年11月 1日 (日)

高橋源一郎×SEALDs「民主主義ってなんだ?」が売れてます

 高橋源一郎とSEALDsが書いた「民主主義ってなんだ?」が売れています。反戦運動に関するお堅い本は5000部売れれば上出来と言われているのですが、「民主主義ってなんだ?」はすでに7万部売れています。

2015_10300005

 高橋源一郎さんって、ラジオのパーソナリティで知っていましたが、まさか安保法案廃案運動で一挙に有名になったSEALDsの皆さんの先生にあたる人だとは知りませんでした。高橋さんは明治学院大学の教授で、SEALDsの中心的存在である奥田愛基さんはその教え子だったのです。

 「家にマザー・テレサがいたらウザくないですか?」と語る奥田さん。奥田さんのお父様はキリスト教の有名な社会活動家で、貧困な人を救済してきました。奥田さんが小さいころから、自宅には知らないおじさんが来ていっしょにご飯を食べていたりしたのだそうです。そういうお父様の生き方が、奥田さんのSEALDsの活動にもつながったのかもしれませんね。

 この本のタイトルにもなった「民主主義ってなんだ?」という言葉は、SEALDsのデモのコール&レスポンスです。「民主主義ってなんだ?」「なんだ?」「民主主義ってなんだ?」「これだ!」と国会前や全国各地で何万人もの人が叫んだのです。

20150916003630

 この本の感想です。

 SEALDsの功績の一つは、言ってみれば「デモを民主化」したことだと思います。

 デモというのは、街頭に集まって自分たちの主張を鮮明に訴える行動なので、参加者にとってはなかなかハードルの高い行動です。また、社会に対するアピール力のある行動です。ですから、民主主義の実現のためにはとても重要な活動の形です。

 ところが、そのデモが民主的でない場合があるから多くの人が困ってきたのです。

 デモは集団で何かをアピールするわけですから、そこにはリーダーの活躍が必要になってきます。何月何日の何時にどこに集まるのか。メインのスローガンは何にするのか。そしてメインのコールはどんな言葉を叫ぶのか。こういう点についてデモのリーダーの判断が必要なわけです。

 そして、そのリーダーの考えは、デモ参加者の主張や気持ちとずれていてはいけません。みんなの気持ちや考えを的確に代弁するような言葉がメインのコールになる必要があります。そしてそのためには、リーダーのところに参加者の声が届くフィードバックが必要になるのです。

 残念ながら、これまでの日本のデモでは、このフィードバックが機能しないことがよくありました。と言うか、デモ参加者の感じ方のフィードバックなど考えたこともないリーダーの方が多かったのです。

 民主主義を嫌う「ネットウヨク」のデモならそれもありそうなことですが、建前では民主主義を主張するはずの民衆運動のデモであっても、フィードバックは驚くほど弱かったのです。デモのリーダーが参加者と対話することなく、どこかの「サヨク」のお偉いさんが書いた呪文のような言葉をコピペして繰り返すだけで、それで事足りると考えることが多かったのです。

 これは笑えない現実で、デモに行ってみるとその場のリーダーが叫ぶスローガンが意味が理解できないものであることが時々あったのです。少人数の「サヨク」サークルの中でしか通用しないような専門用語を街頭で叫んでみても、何言ってるかわかりません。

 これでは、参加者は「自分の考え方を反映しないデモだ。参加して損した。」と感じ、二度と参加してくれません。

 SEALDsは、どんなコールをするのか、どんなフレーズのカードを掲げるのか、どんなフライヤーを作るのか、真剣に議論してデモを作り上げました。議論の媒体は主にLINEです。デモ終了後にはその場での参加者との対話を大切にしました。そして、自分たちのデモの録画を自分たちで見直して反省をし、デモを作品として仕上げていったのです。そのことが、この本を読むとよくわかります。

 民主主義を訴えるデモは、参加者の声が反映しなければウソです。参加者の声の反映をプロセスとして確立することが、デモの民主化なのだと思うのです。

Maxresdefault

 この本の後半は、「民主主義ってなんだ?」という問いに対して、古代ギリシャの民主主義制度やルソーの「社会契約論」にまで立ち返って、民主主義とは何かを考えていく対談になっています。

 今ではマイナス面ばかりが見えてきた「代議制民主主義」の問題。SEALDsの行動にあらわれた「直接民主主義」への期待と、それでもそれがかかえる問題。これからの民主主義を考えるうえで、重要な論点がたくさん出されています。

 一度、読んでみる価値がある本だと思います。

Nsealdsa20150830870x580_2


 

 

2015年9月25日 (金)

安保法案強行採決が職場でも話題に

 安保法案が未明に強行採決された9月19日、職場でもそのことが話題になりました。職場で政治の話が出ることは、たいへんに珍しいのです。それほど、安保法案強行採決はみんなの一大関心事だったのです。

2015_09200010

 19日、職員食堂でお昼ご飯を食べていると、同席した同僚から「怒ってるんでしょう?採決で。」と言われました。これまで安保法案の話などしたことがなかった人だったのですが、聞かれて改めて強行採決への怒りがこみあげてきて、「そやねん!腹立つわ、ほんまに!」と怒りをぶちまけてしまいました。

 「こわい、こわい」と、引かれてしまったので、ちょっと反省。

 「選挙で選ばれた人が採決したんやから、仕方ないんちゃいますの」と言われたので、「選挙で選ばれたって、前回の選挙で自民・公明に投票したのは国民の17%だけやねんで。17%の支持しか無い連中が、強行採決はしたらあかんと思うわ。」と答えました。

 「へぇーッ?17%の投票で過半数がとれるのはナゼなん?」と、話は選挙のこみいった話に。「選挙制度がおかしいねん。その仕掛けは、ご飯食べながらでは説明できへんけどな。」と答えました。

 「与党はあかんけど、民主党にもいれる気にならんのよねー。」と言うので、「それはそう思うのもわかる。昔自民党があかんからって政権交替して民主党になったのが、あの結果やったからなあ。」という話になりました。

 職場で政治の話、これは通常はタブーです。企業によっては、「政治と宗教の話はしてはいけない」と規則で決めているところすらあります。規則で決まっていなくても、まわりの目を気にして自分の意見を言わない人の方が圧倒的に多いのです。でも、そういう状況が重苦しい職場の雰囲気を作っているんですよね。

 しかし、安保法案のように、みんなの生活と国の行く末にかかわる重要な政治的課題について、職場で話題にならないというほうが、不自然だと思います。

 みんなが意見を出し合って切磋琢磨していくのが民主主義の良いところ。ただし、そのためにはお互いの意見を尊重しあうという民主主義の礼儀作法が大切になります。意見や立場の違いがあってあたりまえ、たとえ意見が違っても、それはそれとして互いが尊敬しあうことが重要なのです。

 ちょっとの意見の違いで相手を排除しようとするパワハラ体質の職場では、民主的な意見の交換はできませんよね。

 あたりまえに意見の表明やディスカッションができる職場。これも、民主主義のバージョンアップの一つのテーマだと思います。

2015年9月23日 (水)

安保法案強行採決という一大事・民主主義のバージョンアップをさらに進めよう

 9月19日未明、安保法案が衆議院本会議で強行採決され、「安保法」が成立しました。

Pk2015091502100026_size0_2

 直後の各新聞等の世論調査では、安倍政権は国民に説明を尽くしたと考えている人は10~15%、説明を尽くしていないと考えている人は70~80%でした。説明も尽くされていない、議論も尽くされていないのに採決を強行したのは、どう考えてもおかしいのです。新潟県弁護士会は、そのものずばり「おかしいだろ、これ。」という声明を発表しました。

Kaityou1_2

 安保法案の採決前から、安保法案廃案を求めて国会前をはじめ、全国的に大きな抗議のデモがおこりました。8月30日の全国100万人行動では、国会前に12万人が集まって車道を埋め尽くすという、60年安保闘争以来の大規模な行動となったのです。

 8月30日には大阪でも、25000人の集会とデモが行われました。あの広い扇町公園がびっちり人で埋まるという、初めての経験をしました。

2015_08300026_2

 人数が多かっただけではありません。民主党、日本共産党、社民党など安保法案に反対する野党だけではなく、与党公明党の支持母体である創価学会の有志のみなさんまでもが参加していたのです。

2015_08300080

 これまでの政党主導の動員というよりも、「安保法案は危険だ」と思った市民の個人参加が多かったのも、最近の運動の特徴です。サヨク政党の古臭いタイプのシュプレヒコールよりも、SEALDsなど学生団体のコールandレスポンスのほうが、個人参加の若者には馴染みがよかったのです。

2015_08300041

 有名になったSEALDsのコールに、「民主主義ってなんだ?なんだ! 民主主義ってなんだ?これだ!」がありました。このコールを繰り返し叫んでいるうちに、民主主義のバージョンアップとでもいうべき地殻変動が起き始めているのを感じたのです。

 国会前でのデモ参加者のインタビューを聞いていると、一人で遠くから国会前にやってくる人がいかに多かったかを知らされます。「どうせ反対しても法案は通るんだと思ってたけど、テレビの公聴会中継を見て、SEALDsの若い人が今からでも来てくださいと言ってるのを聞いて、何かしなくちゃと来ました。」そんな声がありました。

 これまでは、選挙の時に一票入れることしかしなかった人が、国会前に来て声をあげる。おかしいことはおかしいと自分の声と行動で表現する。それは、その人にとっての民主主義のバージョンアップだと思うのです。

 「デモをして暮らすからデモクラシー(民主主義)さ」というのは、おやじギャグでしかないように思えますが、案外これは当たっています。デモというのは、自分の体で自分の意志を表現する、究極のデモクラシー(民主主義)の形なのです。

 安保法案強行採決という、ファシズムの巨大な怪獣を前にして、みんなの心の中にも、民主主義のバージョンアップが始まっているのだと思います。

 私たちは、民主主義はどんどんバージョンアップを進めていくべきものだと思います。民主主義には次から次へと新しい段階がやってくるはずです。昨日よりも今日、今日よりも明日、新しいバージョンへと進化していくことが必要なのです。

 民主主義のバージョンアップは、政党や政治家たちにも頑張ってもらわなければならないのですが、それを促すのは市民一人ひとりの小さな努力の集まりだと思います。

 せっかく始まった民主主義のバージョンアップを、これからも推し進めて、安保法の廃止、立憲主義に立つ政治の実現に向けて進んでいきたいものです。

 そう思って、このブログを始めました。私たちは地域ユニオンのアクティビストですが、日々の行動の中で見たこと、感じたことを発信していきたいと思っています。どうか、よろしくお願いいたします。

2015_09200001