後期高齢者医療制度なんてとんでもない!
病院で働いていると、患者さんの金銭的負担がどんどん高くなっていることをせつせつと感じます。低所得者はますます病院にかかりにくくなっています。お金がないために必要な治療が受けられないって、いつから日本はそんな悲しい国になってしまったのでしょうか。
来年の4月から、「後期高齢者医療制度」が始まることになっています。「コーキコーレーシャ」ってなんのことよって感じですが、厚生労働省の作った新しい日本語で、75歳以上のお年寄りのことを「後期高齢者」と呼ぶのだそうです。
これは、「高齢者の医療を確保する」という官僚たちの宣伝とはうらはらに、実はお年寄りから医療を受ける権利を奪うものなのです。これまでは保険料を払わなくても良かったお年寄りでも、4月からは保険料を強制的に年金から天引きされます。年金額が少なくて支払うことができなかったらどうなるのか。保険証を取り上げられて病院からしめだしをくらってしまうのです。
では、保険料を払えるお年よりは問題ないのでしょうか。いえいえ、75歳以上のお年寄りの医療は、またまた聞きなれない言葉ですが「包括制」(ホーカツセー)といって、あらかじめその人が使える医療費の総額をきめてしまうように変わるのです。その額を超えたら、たとえ医師が必要と思っている治療でもできなくなってしまうのです。
こんなひどい話があるでしょうか。75歳以上のお年寄りを差別して、「病気になったら死ね」というようなものです。
わたしたちなかまユニオン小松病院分会では、病院に働くものとしてこれを見過ごすことはできないと考えました。お年寄りを追い返すような仕事はしたくありません。そこで、「後期高齢者医療制度の実施に反対する署名」を集めはじめました。ぜひ、ご協力してください。11月にはいって全国的に抗議の運動が拡がっています。みんなの力で医療の改悪を止めましょう。
署名用紙がダウンロードできます。署名用紙になかまユニオンの住所が書いてあるので、そこへ送っていただけるとたすかります。
「8CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A7937882C994BD91CE82B782E98F9096BC2E786C73.pdf」をダウンロード
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コメント
こんにちは!
かわいいブログができましたね。
署名用紙も無事アップできてなによりです。
更新、頑張ってください(^▽^*)
投稿: あき | 2007年11月11日 (日) 14時56分