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高齢者が保険証を奪われるとき

 日本ではほとんどの人が保険証を持っています。このブログをお読みのあなたもおそらく保険証をおもちですよね。日本には保険証一つで全国どこの病院にでもフリーアクセスできるという世界に誇れる便利な健康保険制度があります。いや、「ありました」と言ったほうが良いのかもしれませんが。

 保険証を持っていない人が最近はどんどん増加しています。保険料を払うことができなくて保険証を取り上げられた人たちです。だって国民健康保険の保険料って高いんですから。保険証を持たずに病院にかかれば、全額自己負担となります。外来で診察を受けるだけでも3000円、一泊二日で入院すれば簡単に50000円をこえる請求書がきてしまいます。もとより保険料を払うのが難しかったお財布状況なわけですから、こんな高い金額を払えるわけがありません。保険証をうばわれるということは実際には病院からしめだしをくらうということと同じなのです。

 保険証を奪われたために病院に行きたくても行けず、命にかかわるような状態まで悪化してから救急車でかつぎこまれたが手遅れだった、というような話がすでにあちこちでおきているのです。

 現在、75歳以上のお年寄りから保険証を取り上げることは法律で禁止されています。収入の少ない人が多い高齢者から、保険料を滞納したからといって保険証を取り上げてしまえばどうなるか、お年寄りにとっては即座に命にかかわることになるからです。ところが、来年の4月から実施されると言われている後期高齢者医療制度では、保険料を納めるのが遅れたら保険証をとりあげてもかまわないということになるというのです。

 後期高齢者医療制度では介護保険とあわせて毎月10000円を超える保険料が年金から天引きされることになります。年金額が少なくて天引きができない高齢者の場合、自分で保険料を納入しに行かなければいけません。手元にお金が無かったり、忘れてしまったり。なんらかの都合で役所に行くのが困難だったりして納入しなければ、あっというまに保険証がうばいとられてしまうのです

 お金持ちのお年よりは問題ないかもしれません。家族がしっかりついていて保険料を納めてくれていればなんとかなるかもしれません。では、独居のかたはどうなるのでしょうか。目が不自由で役所からの通知が読めなかったらどうなるのでしょうか。足が悪くて役所まで行くのが困難だったら、あるいは物忘れがひどくて払い込み用紙のしまった場所がわからなくなってしまったら、一体どうなってしまうのでしょうか。それでも保険料を払わなかったあんたの自己責任だから保険証はとりあげさせていただきますというつもりなのでしょうか。

 後期高齢者医療制度はたいへんお年寄りに冷酷な制度です。低所得のお年寄りの最後の頼みの命綱の保険証まで取り上げてしまうなんて、人間の心があるのならできないことのはずです。

 わたしたちは、こんなおかしな命の切捨てを許したくないので、後期高齢者医療制度の実施に反対する署名を集めています。このブログから署名用紙がダウンロードできます。よろしく御協力をお願いします。

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医療制度改悪やめてくれ」カテゴリの記事

コメント

今後こんな事件が頻発するでしょう。すでにアメリカでは多発しているようです。恐ろしいことです。以下新聞記事から
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全盲患者を公園に置き去り 退院拒まれ、堺の病院職員
2007年11月14日07時59分

 堺市北区の新金岡豊川総合病院(豊川元邦院長)で今年9月、職員が糖尿病で入院していた全盲の男性患者(63)を連れ出し、大阪市西成区の公園に置き去りにしていたことが13日、分かった。男性は直後に救急隊に保護され無事だった。同病院は「職員が独断でやったが、とんでもない行為で大変申し訳ない」と謝罪している。大阪府警西成署は、保護責任者遺棄の疑いで同病院を家宅捜索してカルテなどを押収し、病院関係者から事情を聴いている。

 同署の調べによると、9月21日午後1時ごろ、同病院の30~40代の事務職員4人が、男性患者を病院から車で連れ出した。大阪市住吉区に住む男性の前妻に引き取りを求めたが断られ、西成区内の公園で男性を降ろして置き去りにした疑い。

 職員の1人が午後2時23分ごろに匿名で「60代の男性が倒れている。目が見えないようだ」と119番通報。職員たちは救急車が近づくのを確認して公園を立ち去ったという。男性は同区内の病院に搬送され、現在は市内の別の病院に入院している。

 新金岡豊川総合病院などの説明によると、男性は約7年前から糖尿病の治療のため入院し、病気の影響で両目を失明した。病院側は入院治療の必要はないと判断して再三退院するよう説得。障害者施設を紹介したが、応じなかったという。

 職員の1人は西成署の調べに対し、「病院に連れて帰っても同じことの繰り返しになると思った。公園の近くに病院があったので、ここなら何とかなると思った」などと話しているという。

 堺市は10月30日、病院管理者が職員の監督義務を怠ったのは医療法違反にあたるとして院長に行政指導するとともに、改善報告の提出を求めた。

投稿: はるかごう | 2007年11月17日 (土) 04時31分

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投稿: みんな の プロフィール | 2007年12月 2日 (日) 10時17分

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