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フィブリン糊による肝炎感染に思う

 フィブリン糊によってC型肝炎に感染した被害者が裁判を提訴したとのニュースを見ました。そうか、フィブリン糊でも肝炎ウイルスに感染するのか、と認識を新たにしました。

 フィブリン糊というのは、血液中のフィブリンからつくった接着剤です。人間の血が固まるときの成分から傷口をくっつけるのに適した接着剤ができてしまうというわけです。

 実は、うちの職場でも最近フィブリノーゲンから作った接着剤が始めて手術に使用されました。今回の提訴で問題になったウイルス入り接着剤と同じものではないのですが、やはり人間の血液から作ったものであることに変わりはありません。

 もちろん今は世界中どこの製薬メーカーもC型肝炎ウイルスはとりのぞいて血液製剤をつくっています。しかし、いまだ発見されていない未知のウイルスが潜入している可能性は否定できません。ですから、血液製剤はそういう危険性があるということをよーく考えた上で慎重に使用すべきものなわけです。

 ところが、時には安易に血液製剤を使う医者がいることも事実です。グロブリン製剤(たとえばベニロンなど)は、免疫作用があるので、感染症患者によく使われています。本当は他の薬が効かない時に最後の最後の切り札として使われるべきものなのですが、たいした感染症でもないのに安易に使用する例が最近にいたるまで見受けられました。比較的肝炎ウイルス混入の危険性が低いといわれているアルブミン製剤にいたっては、それこそ日常茶飯事に使われています。

 ウイルスの危険性を医者に知らせてこなかった製薬メーカーにも責任があります。また、製薬メーカーの営業担当者のもってくる資料を鵜呑みにして自分で情報を集めようとしない医師にも問題ありで、怠慢だと言われてもしかたないですね。

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