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兼務、兼務って、大丈夫かサテライト老健

 クイズを一つ。今、話題の「サテライト老健」って、いったいなんのことでしょう?

 厚生労働省は、なんとしても高齢の長期入院患者を病院から追い出したいのです。そのために、長期入院患者の受け皿になっている療養病棟を少しでも廃止に追い込もうとやっきになっています。すでに、療養病棟は必ず赤字になるような料金設定にされています。

 この4月から、療養病棟を廃止するかわりに老人保健施設を新設することが推進されます。これを「転換老健」とか「新型老健」とかよぶのですが、正式には「介護療養型老人保健施設」という名称で呼ぶことになりました。

 老人保健施設とは医療行為がちょっとだけ認められる一時入所的老人施設です。永久に住んでいていい老人ホームではありませんし、医療行為が充分に受けられる病院とも違います。病院の療養病棟を廃止する代替施設として老人保健施設をつくるという場合に限って、その開設基準を甘くしてあげましょうと、厚生労働省は言っているわけです。これが「転換老健」です。開設基準を甘くするって、本当はいけないことを認めちゃうわけで、賞味期限の偽装と同じですよね。

 ここらでクイズの解答。「サテライト老健」とは、医療機関が近くに開設する小さな老人保健施設のことです。これまでは考えられなかった、定員30人未満という少人数でもOKということになりました。問題なのは、このサテライト老健の職員は本体の病院と兼務で良いとされたことです。

 病院本体との職員の兼務を認めたことで、サテライト老健の開設が簡単にできるようになるというのが、厚生労働省の説明です。新しく職員をやとわなくても、病院の職員に「ちょっと手伝いに行ってくれんかなあ」と圧力をかけるだけで開設できるというわけです。

 最近、病院現場では兼務がはやっています。一人の職員がいくつもの部署をかけもちするのです。小松病院でも最近、一人で3つの部署の兼務をめいずるというような辞令書が発行されて、失笑のネタになっていました。

 兼務、兼務で医療現場は疲弊しています。忙しくストレスのかかる職場をいくつもいくつもかけもちするのは、人間にとっては無理があるのです。サテライト老健も、職員の過労で利用者が危険な事態におちいらないか、今から不安がつのります。

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