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保険証を広域連合に確認することが可能です

 後期高齢者医療制度の保険証が届かないという大問題ですが、朝日新聞の調べによれば少なくとも全国で75000人の人に保険証が届いていないとのことです。保険証が届いていないために病院の会計窓口で全額自己負担を請求された人があいついでいて、大混乱になっています。

 厚生労働省は、「運転免許証などで75歳以上であることが確認できた患者は、全額自己負担ではなくて保険扱いにしてくれ」という医療機関むけの通知を4月10日に出しました。こんな間の抜けた通知は、それ自体が大大大問題です。なぜなら、保険扱いと言っても、1割負担の人もいれば3割負担の人もいるので、保険証がなければ金額が確定しないのです。また、保険証がなければ被保険者番号がわからないので、保険請求ができません。保険請求の保証が無いのに保険扱いができるはずがありません。こんなことは、医療保険制度のイロハです。

 本日4月11日、あわてて厚生労働省は追加の通知をだしました。以下からその通知がダウンロードできます。

「kourousyou-renraku-20.04.11-about_keiji02.pdf」をダウンロード

 この通知にはこう書いてあります。「長寿医療制度の新たな被保険者証が被保険者の手元に届いていない場合や、被保険者証を持参していない患者の被保険者番号を確認される場合については、患者本人の同意を得た上で、必要に応じて受診時又は請求時に広域連合に照会することにより確認することが可能です。」

 つまり、後期高齢者医療に加入していると思われる患者さんが医療機関に保険証を持たずにやってきたら、医療機関から各都道府県の広域連合に問い合わせの電話をすれば、保険番号も負担割合も確認することが可能だというのです。

 厚生労働省がそう言うのであれば、病院で働いているものとしてはたいへん手間ではありますが、しかたありません。広域連合に電話をするしかありません。当院は、土曜日も日曜日も診療をしていますし、深夜の時間外診療も必要であれば受けいれています。土日であろうが、深夜であろうが、広域連合に電話をさせていてだくことになります。

 もしも、広域連合の電話がつながらなかったり、対応が不能であったりした場合には、「確認することが可能です」という厚生労働省の約束はウソだったということになりますから、そのときは厚生労働省に電話をいれさせていただくことになります。土日であろうが、深夜であろうが、電話をさせていただくことになります。

厚生労働省の電話番号は 03-5253-1111 です。

みなさんも、抗議したいときにすぐに抗議するために、ケータイに登録しておいてくださいね。

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コメント

私も厚生労働省は何を考えているのかと思いました。高齢者に免許証の提示を求めるなんて、実態を知らない若手官僚の浅知恵だと憤慨しました。
仕事で高齢者と接します。特に女性の高齢者はほとんど免許証を持っていません。男性でも警察庁は高齢者に可能な限り免許証の返還を勧めています。そんな実態を知らない愚かな通達です。若手官僚はこんな通達が、問題解決に役に立つと本気に考えていることが恐ろしいことです。
高齢者の生活実態を知らない人が、後期高齢者医療の実務を進めている。これでは悪法が改善されることはないでしょう。
制度は直ちに廃止するしかありません。

投稿: 桑代俊博 | 2008年4月13日 (日) 23時20分

官僚は問題の解決など考えていません。場当たり的でも実効性がなくても、対処したという事実があればそれでいいんです。世間ではそうは思わないんですが、官僚の世界では、それで責任回避が出来るんですから。

投稿: れい | 2008年4月15日 (火) 13時09分

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