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裁判上告の理由くらい説明してほしかった

 なかまユニオンは6月24日、松下プラズマディスプレイ株式会社に対して、大阪高等裁判所の判決に従って吉岡力(よしおかつとむ)さんを職場に復帰させるように求める団体交渉を行いました。

 panasonicへの社名変更が話題になっている松下電器産業。その子会社である松下プラズマディスプレイ。プラズマテレビを作っている企業です。吉岡力さんはこの会社で請け負い労働をしていたわけですが、これが法律違反の偽装請負であることに気付き、告発しました。吉岡さんの訴えは認められ、吉岡さんは松下プラズマディスプレイに直接雇用される身となりました。

 ところが驚いたことに松下プラズマディスプレイはたった5ヶ月間しか働かせないよと予告してきたのです。そして5ヶ月間隔離部屋でまったく意味の無い作業を続けさせ、予告どおり吉岡さんをクビにしてしまったのです。ひどい!

 大阪高等裁判所が4月26日に行った判決は、この解雇が無効であり、吉岡さんは今現在も松下プラズマディスプレイの社員なのだと認めました。やったねっ!判決を聞いた吉岡さんは喜んで、すぐに勤務につくために出社しました。ところが、松下プラズマディスプレイはこの判決を無視し、出勤した吉岡さんを「お前はわが社の社員ではないから会社には入るな」と冷たく追い返したのです。裁判所の判決をなーんだと思ってるんだっ!

 24日の夕刻、団体交渉の会場として会社に指定された大阪市内のとある会館の会議室に行ってみると、松下プラズマディスプレイの人事担当者と弁護士が待っていました。天下の松下の偉い方と同席できるなんて、こんな機会なかなかありません。思わず興奮して記念撮影のフラッシュ。でも松下の偉い方は写真に写りたくないようでした。おれたちにも写させてくれと取材に来たテレビ局のスタッフを部屋に入れるかどうかでまずはすったもんだしました。

 会社側の回答は、人事担当の参事の方から説明していただきました。それはようするに「高等裁判所での判決を不服として最高裁に上告しているので、現段階では吉岡さんを職場にもどすことはできない」というものでした。

 「じゃあ、いったいなぜ最高裁に上告したんだ。上告しなければいいじゃないか。上告したその理由を説明しろよ」となかまユニオンのみんなが質問すると、驚いたことに人事担当の参事の方は、回答することができませんでした。人事担当の参事の方は、そんなことを質問されると思っていなかったから資料を持ってきていない、とおっしゃるのです。

 これは意外でした。松下プラズマディスプレイが最高裁判所に上告するということを決定した場に参加していたとおっしゃる人事担当の参事の方が、なぜ上告したかを説明できないなんて、なんだか不思議。みんなもブーイングしてました。とりあえず、この点の説明は次回の団体交渉で行われることになりました。人事参事の方には、次回こそはよくわかる説明をお願いいたします。

 来年の1月から3月にかけて、吉岡さんと同じように請負から直接有期雇用に切り替わった人の雇用期間満了の時期がやってきます。このままではみんなが吉岡さんと同じようにお払い箱になってしまうのではないかという不安が、松下プラズマディスプレイ社で働いている人たちの中に蔓延しています。吉岡さんの問題の解決を通じて、みんなの生活の安定がはかれるように、なかまユニオンはこれからも交渉を続けていきます。

写真は、団体交渉終了直後にテレビ局の取材を受ける吉岡力さん

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