« 75歳の誕生日プレゼントは医療費2倍?? | トップページ | 社会保障費2200億円削減なんて、もう無理 »

厚生労働省の保険料負担調査はインチキくさい

 国労熊本闘争団から後期高齢者医療制度に反対する署名がたくさん届きました。ありがとうございました。

 さて、4月から大きな議論になっている「後期高齢者医療制度になって保険料負担は増えたのか減ったのか」という話ですが、6月4日に厚生労働省が一つの調査結果を出しました。厚生労働省の調査発表では「7割の人は負担が減った」のだそうです。

 舛添大臣が4月に「7割の人は負担が減った」と軽率にも発言してしまい、根拠を問い詰められて答えることができないという醜態をさらしたわけです。今回の調査結果が本当なら「やっぱり舛添大臣の言ったことは正しかったんですよ」ということになるわけです。舛添大臣は勘だけで調査結果を言い当てたわけですから、すごい予想屋です。舛添大臣の直感があれば競馬も毎回あてることができます。ともかくも、舛添大臣のメンツはつぶれなくてすんだように見えます。

 しかし、今回の調査はどうもおかしいのです。調査方法がそもそもおかしいのです。よーく調査方法を見てみましょう。今回の調査では、まず所得や世帯構成の異なる12種類のモデル世帯を設定しました。そして、この12種類のパターンにあてはまる世帯についてだけを計算したら「7割の人が負担が減った」という計算結果がでたというのです。

 こういうモデル調査というのは、まだ実施されていない制度を導入したら将来はどうなるのかを予想するときに使われる手法です。モデルの設定が適切なら、ある程度全体の傾向をつかむことができるのです。

 私たちが問題にしているのは、すでに4月に実行された保険料の徴収で、保険料負担がどう変化したのかという「実績」なのです。こういう過去の実績を調べる場合には、無作為抽出によるサンプリング調査という手法をとるのが普通のことです。「よーするに増えたんか減ったんか、実際の例を見てみたらわかるじゃんか」ということです。

 なぜ、厚生労働省は通常の手法であるサンプリング調査をしなかったのでしょうか。それは、モデル調査においてはモデルのとりかたを意図的に操作することで、現実とはかけ離れた調査結果をいくらでも出すことができるからなのです。こんなものはインチキ調査、偽装調査です。まじめに調査して本当のことを明らかにしろ!舛添大臣のメンツなんかつぶれたっていいじゃないか!

 民主党など野党は、こんなインチキくさい調査ではお話にならないということで、後期高齢者1300万人全員の集計結果を調査し発表するように要求しています。もっともなことです。

 テレビニュースを見ていておもしろかったのは、今回の不十分なモデル調査でも低所得者のほうが負担増になったという結果がでていて、「低所得者ほど負担が減った」というこれまでの厚生労働省の説明とくいちがうという点で、厚生労働省官僚はこの点を質問されて何も答えることができませんでした。絶句する官僚の姿、こんな人たちが日本の国を動かしているのだと思うと、情けないし寒気すら感じますね。

 ビートたけしも、「75歳になったら医療費はただにするってえのが本当じゃないか」と言っています。10日に発表された与党の後期高齢者医療見直し案は小手先の改善にもなっていないようなマイナーチェンジでしかありません。後期高齢者医療制度はいったんはきれいに廃止して、こんな制度を作った政治家や官僚たちには顔から火がでるほど恥ずかしい思いをさせて充分な反省をしていただくことが必要です。そしてあるべき高齢者医療のありかたをみんなで考えていこうではありませんか。

|

« 75歳の誕生日プレゼントは医療費2倍?? | トップページ | 社会保障費2200億円削減なんて、もう無理 »

医療制度改悪やめてくれ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/492777/21564828

この記事へのトラックバック一覧です: 厚生労働省の保険料負担調査はインチキくさい:

« 75歳の誕生日プレゼントは医療費2倍?? | トップページ | 社会保障費2200億円削減なんて、もう無理 »