なかまユニオン定期大会
7月13日、なかまユニオン第11回定期大会が開催されました。「いったいこいつら何者じゃ??」と世間を騒がせているらしいなかまユニオンですが、その定期大会は有名ホテルなどではなく、大阪市内の猪飼野に程近い住宅街の小さな庶民的な会館で行われました。
「なかまユニオン」って名前がダサいという人もいます。いまどき「なかま」なんてはやらないよと言う人もいますね。しかし、私たちはこの名前はなかなかセンスがいいと思っています。
南アフリカで黒人解放運動を指導していたデズモンド・ツツ司教という人がいます。南アフリカの黒人差別制度をなくすために頑張った人です。そのツツ司教がこう語っていました。「私たちが勝とうと言うとき、それは誰かを打ち負かそうと言っているのではない。なかまを勝ち取ろうと呼びかけているのだ。」
なかまユニオンの労働組合運動は、会社に因縁をつけてねじこんでお金をふんだくる運動とはちょっと違うのです。不正と腐敗がはびこる資本主義の社会の中で働くものが励ましあい助け合うなかまを広げていく組合運動なのです。フツーの労働者がお互いの気持ちを酌みあってこそ組合運動です。それが「なかま」という名前をつけている意味合いなのです。
定期大会では、松下プラズマディスプレイに対して吉岡さんの不当解雇を撤回させる運動を広げていこうという方針が提案されました。偽装請負とか違法派遣とか、会社が儲けるために労働者を使い捨てにする脱法制度でしかありません。「まともな働かせかた」を日本の社会で根付かせなければ、この国は誰も働く人がいなくなって滅びてしまいます。
大阪府が府立学校の非常勤職員346人を一方的に解雇しようとしている問題についても報告がありました。大阪府の赤字の原因であったりんくうタウンの問題は放置したところで必要な人員を削減することで帳尻を合わせるというのでは、何の解決にもなりません。
人気タレントの橋下知事ですが、バックについているブレーンの連中はそもそも大阪府を解散したらいいと考えているらしいのです。どうせ大阪府は解散するのだから、大阪府がやってきた行政サービスももうしなくていいんだという考え方だというのです。橋下知事に一票入れた人も、まさか大阪府解散をたくらんでいるなんて予想していないはずです。
「大阪府の解散なんて出来るわけないじゃん!」って思いますよね。地方自治体の解散なんて、変なイデオロギーです。でも、自民党の中にはそれをまじめに追求している狂信的グループが存在しているんですよ。どうにかしています。
私たちは、ともに生きて行くなかまの生活を脅かし社会の絆をバラバラにするようなたくらみを許さないために、これからも情報を発信しつづけていきます。
なかまユニオン全体のホームページがもう一年も閉じたままなのですが、近日中に再建する予定です。こちらもお楽しみにしてください。
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コメント
ユニオンの名前の由来、と意味 勉強に
なりました・・・ありがとうございます。
投稿: たいらの・・・ | 2008年11月12日 (水) 15時18分