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アルバイトだって労働者だ!人間だ!

 なかまユニオンの組合員にこんな人がいます。会社のやり方が納得できなくて団体交渉をし、労働審判で争っています。みなさんはどう思われますか。

 専門学校を卒業してアルバイトで働き始めた。その時、1年間がんばったら正社員にしてあげるかどうか考えるよって言われた。1年間がんばって働いた。1年後の契約更新のときに、正社員になれますかって聞いたら、正社員にしてあげると言われた。ところが、二、三日したら、やっぱり正社員にはなれないからアルバイトのままで働いてくれと言われた。正社員にするという契約書はもらっていなかったけど、だまされた気がして納得できない。くやしい。

 「契約書をかわしてないんだから仕方がないんじゃないか」と考える人もいますよね。しかし、実は雇用契約は口頭での約束でも契約として有効なのです。口約束であっても、契約書が無くても、会社が「正社員にするよ」と発言したら、その約束を守る義務が発生してしまうのです。

 この方の場合、働き始めた時点で「1年間がんばったら正社員の道がひらける」と約束したこと、そして1年間たったときに「正社員にしてあげる」といったんは上司が発言したこと、つまり二回にわたって会社側が正社員にするという意思表示をしたという経過があります。ですから、これはどう考えても法的に有効な意思表示です。いったんは正社員にするという契約をかわしたのに会社側が一方的にこれを破棄したわけですから、会社側がおかしいということになります。

 「がんばれば正社員」と会社がいうのなら、その時点で正社員として採用する基準を明らかにする義務があるのです。「これこれの基準をクリアしたら正社員になれるよ、その可能性はアルバイトのみんなに平等に開かれているよ」というのならわかります。しかし、基準も明らかにせずに、管理職個人の独断と偏見で採用が決まるというのでは全然ダメなのです。そもそも正社員にする気なんてなかったんじゃないかと疑われてもしかたありません。

 問題は、「アルバイトに対して口約束をしたからって、それを守る義務なんてないじゃんか。」という発想が会社側にあるということです。これは日本の社会にしみついた発想ではないでしょうか。アルバイトで働くものを軽視する考え方です。アルバイト差別ではないでしょうか。

 今の日本社会では、専門学校を卒業しても正社員で働ける就職口はなかなかありません。アルバイト、パート、日雇い派遣というような非正規労働の就職口しかないのです。だとしたら、アルバイトであっても立派な労働者なのです。労働組合法も労働基準法も職業安定法も適用される立派な労働者なのです。

 安い給料で働かせたうえに、「がんばれば正社員」というエサをぶらさげて不満を押さえつけ、実際には正社員にする約束を守らないというのでは、アルバイトの人間は使い捨てということです。これは人間を人間として扱っていないということなのです。許せません。

 アルバイトだって労働者だ!アルバイトだって人間だ!労働者として扱え!人間として扱え!私たちは、このことを強く訴えます。

 

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