後期高齢者医療制度の廃止法案が審議開始に
11月19日、衆議院の厚生労働委員会で、後期高齢者医療制度廃止法案の審議が始まりました。みなさん、覚えていらっしゃいますか。この法案は6月6日に参議院で可決されたまま継続審議扱いになっていたものです。4野党(民主党・共産党・社民党・国民新党)が共同提案した法案です。
審議では、自民党や公明党の議員から「荒唐無稽な法案だ。」「いったん始まった制度を撤回するのは無責任だ。870億円もかけて後期高齢者医療システムを開発したのに、それが無駄になっっちゃう。」という意見がだされました。すごいですねえ。バグだらけで保険証が自宅に届かないという事件を多発させたのが後期高齢者医療制度コンピューターシステム。その開発費だけで870億円もかかったんですか。なんという無駄遣い。ここで問題なのは、この大金喰らいのコンピューターシステムは、今後も莫大なコストがかかるかもしれないということです。無駄遣いシステムはさっさと廃止するのが賢明です。
また、「もし後期高齢者医療制度を廃止したら保険料が上がっちゃう人がいるよ」というあいかわらず誤魔化しをねらう発言もでたようです。
何を言ってるんですかねえ。後期高齢者医療制度では2年後の2010年の4月には保険料が値上げされることが決まっています。2012年にも2014年にも、2年ごとに保険料を値上げすることを義務付けしているような後期高齢者医療制度をこのまま放置すれば高齢者の負担はうなぎのぼりです。
舛添ダイジンも、後期高齢者医療制度の見直しの必要性をはっきりと認めています。麻生sorryのお考えのように見さかい無しに2兆円もばらまく金があるのなら、社会保障費の2200億円削減なんてする必要ないし、高齢者が安心して生活していける国づくりがいくらでもできるはずなのです。お金はあるところにはあるのです。
麻生sorryは、11月19日の全国知事会議で「医者の数を減らせ、減らせ、多すぎる、と言ったのはどなたでしたっけ」ととんちんかんな発言をしました。どうも、政府与党自らがが医師を削減する方針をとってきたことをご存知なかったようですね。こんな不勉強な人物に国の運営を任せておくこと自体がMIZOYUU(未曾有)の危機ではありませんか。いまやすでに、麻生か小沢かなどということが問題ではないのです。
私たちは、後期高齢者医療制度をいったんは廃止することを求めます。こんな人を苦しめ国を滅ぼすような制度を考え出した連中の政治的責任を明らかにすることを求めます。亡国制度を作った政治家は国民の前から消え去っていただいて結構です。
そして崩壊の危機にたたされている医療制度を本気で立て直すことを求めます。病院で働くものは医師も看護師もみんな過労死寸前で、今日も明日も患者に向き合わなければならないのです。医療崩壊をくいとめるために、国には国の果たすべき責任があるのです。
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