大阪にイラクのエルハムさんが来て訴え
本日、3月8日は国際女性デーです。100年前の1908年の3月8日のこと、ニューヨークで15000人の女性労働者がBREAD&ROSEをスローガンに掲げて貧困反対を訴えたことがその始まりです。
大阪で開催された国際女性デーのつどい2009関西には、イラクの女性、エルハム・タラバーニさんが参加しました。
エルハムさんはイラク労働者評議会労働組合全国連合の書記長であり、イラク自由会議女性局の呼びかけ人の一人です。
2003年にアメリカが石油目当てにイラクに攻め込んでからというもの、イラク国内はめちゃくちゃになってしまいました。いまや無法状態です。イラクの女性たちはアメリカ軍兵士による暴行の被害にあうだけではなく、様々な政党や部族勢力がかかえているギャングたちの餌食にもなっています。
「名誉殺人」という行為がイラクでは横行しています。殺人事件のなにが名誉なのかと不思議に思うわけですが、部族の名誉を汚し部族に迷惑をかけた女性は部族の手でリンチして殺害していいのだというのが「名誉殺人」なのです。もちろん、イラクの法律はこんな殺人を禁止しています。しかし、アメリカ占領下で警察が機能していないので、殺人事件をおこしても誰も犯人をつかまえに来てはくれないのです。
「部族の名誉をけがす」というのはどんなことかというと、親が認めない男性とつきあったり結婚しようとしたりすることが該当します。また、レイプの被害者になったということも名誉をけがしたと判断されます。レイプ事件がおこると加害者の男性は野放しなのに被害者の女性が「名誉殺人」によって親兄弟の手で殺害されるというのです。こんな不条理なことはありません。
国際女性デーのつどいを呼びかけたOPEN(平和と平等を拓く女たちの絆)は、「名誉殺人」に反対する国際キャンペーンをすすめています。
3月13日からは、イラクのアルビルで国際労働者大会が開催されます。イラク労働者評議会労働組合全国連合や石油産業労働組合がアメリカやオーストラリアの労働組合と連携しながら準備をすすめているものです。日本からはなかまユニオンの代表団が参加します。
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