パクさん最高!韓国の非正規労働運動と交流
6月20日、なかまユニオンは大阪市内で派遣労働なくせ!日韓労働者交流集会を開催しました。
集会には、ソウルから全国非正規労組連帯会議執行委員長のパク・ジョンサンさんが参加しました。パク・ジョンサンさんって、波乱万丈、めっちゃおもしろい人です。
パクさんはケーキが焼けます。パン屋さんで職人として働いていたことがあるので、今でも材料と道具さえそろえばすぐにでもケーキが焼けてしまうというのです。
パクさんは俳優の経験があります。劇団に所属していたことがあるので、演技も照明技術もバッチリだそうです。パクさんの表現力豊かなトークは、俳優の経験でつちかわれたものなのですね。
パクさんは軍隊の経験があります。コワーッ!っていうことはありません。韓国には徴兵制があるので、男性にはほとんど軍隊経験があるのです。
パクさんはお酒が苦手と言います。そのくせ芋焼酎をストレートでいっきに飲んでしまいます。韓国人の男性は焼酎を水やお湯で割ることは潔くないと感じる文化があるようです。
パクさんは文化祭が大好きです。というのは、韓国では夜は労働組合の集会をしてはいけないということになっているので、パクさんたちは日が暮れるとろうそくを持って集まってきて、歌いながら「非正規労働者も人間だ。クビを切るな。労働者の生活を守れ。」と叫ぶ文化祭をするのです。集会は禁止されていても文化祭は禁止されていないからです。
おかげで、パクさんは警察官と仲がよくなってしまいました。「こんなもん、文化祭ちゃうやろ!集会やんけ!今すぐ解散しなさーい!」と警察官がパクさんに怖い顔でつめよってくるからです。韓国の警察官はコワいですね。でも、パクさんは「クビを切るのは殺人と同じだ!みんなで抗議する文化祭をしてなーにが悪い!」と一歩も下がりません。
おかげで、パクさんは刑務官とまで仲がよくなってしまいました。でも、大丈夫。日本からなかまユニオンの人が激励の面会に来るので、パクさんは一躍、刑務官のあいだでもうわさの有名人になってしまいました。
パクさんは言います。韓国では「非正規職保護法」が2007年7月1日に作られました。これは、非正規労働者が権利が無い状態であるため、「保護しなきゃいけない」という趣旨で作られたものです。
「非正規労働者は、働いて2年たったら正職員として雇うようにすること」と「非正規職保護法」は定めました。すごーい!これで非正規労働者の雇用は安定するのではと誰もが考えました。
ところが、それからというもの、韓国の会社は派遣労働者が働き始めて1年11ヶ月たつと、かたっぱしから解雇してしまうようになったのです。
パクさんは、このような派遣労働者使い捨てに反対しています。「非正規職保護法」から2年を迎える6月30日に大規模な抗議行動を行うそうです。みんながつけるバッジにはこう書いてあります。「解雇は殺人だ!」
6月30日のテレビニュースにはパクさんが映るかもしれませんよ。みんなで注目しましょうね。
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