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「派遣労働を守る」ためのニセ署名運動にご注意!

Tky200908050358  現在、人材派遣協会が「派遣労働を守るための署名運動」を行っています。これは、派遣労働者を守るための署名運動ではありません。それどころか、派遣労働者をさらにこき使うための署名運動です。みなさん、気をつけてくださいね。

 8月5日にはこの「派遣労働を守る署名運動」に気をつけようと呼びかけるオンナ・ハケンの乱が東京で行われ、なかまユニオンではおなじみのニワトリさんも参加しました。(写真は朝日新聞より)

 この「派遣労働を守るための署名運動」は、「規制強化に反対する」などと言っていますが、派遣労働者の権利を向上させないよう、派遣企業がもっと儲けられるよう求める内容です。派遣労働者を人間扱いしない人権侵害に対しては、毅然として規制をつよめなければならないのです。

 「派遣労働を守る署名運動」は、人材派遣会社が派遣社員に対して名前を使わせてくれるように電話で働きかけています。派遣会社から家に電話がかかってきて、「派遣労働を守る署名運動に協力してほしいけど、OKならこっちで書いておくから、いいですよね」と言うのです。

 これは署名運動としてはルール違反です。署名用紙を見せもせずに代筆するというような署名は、署名の捏造でしかありません。ニセ署名です。

 しかも、人材派遣会社が派遣社員に電話してきたら、断れるはずがありませんよね。内心はおかしいと思っていても「いいですよ」と応えざるをえません。まったくもって卑怯です。

 私たちは、人材派遣協会が何十万人のニセ署名を集めようが、それはゼロに等しいまったくの無効なものであると考えます。

 人をレンタル物品かティッシュペーパーのように扱う労働者派遣は、根底からみなおさねばなりません。私たちは、労働者派遣法などは廃止してしまって、職安法で認められている派遣だけに限るべきだと考えます。

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コメント

 派遣会社が派遣社員に署名を強制することは、個人情報保護法に違反する。派遣社員の情報の目的外使用になる。

投稿: GJC | 2009年8月 9日 (日) 16時38分

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