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障害者の生きる権利を奪うアクセスインター大阪支社立ち退き計画

 なかまユニオン・アクセスインターナショナル分会が直面する緊急の大問題についてレポートします。本日、私たちは堺市にあるアクセスインターナショナル大阪支社を訪問しました。

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 アクセスインターナショナルは、重度の身体障害者が使用するオーダーメイドの車椅子を輸入・販売する会社です。

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 大阪支社にはいると、1階は車椅子の展示、修理などを行うスペースのようで、ずらっと車椅子が並んでいます。こんなかわいい人形が飾ってありました。

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 これは、車椅子テニスの時に使う車椅子です。私は、車椅子バスケットは知っていましたが、車椅子テニスは初耳でした。アクセスインターナショナルで扱っているのと同じメーカーの車椅子でテニスをしている画像があったので貼り付けておきます。

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 車椅子は身体障害者が社会の中で活躍するための重要なサポートをしているのですね。これ以外にも、実にたくさんの種類の車椅子があります。

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 これはスタンディング車椅子。立ち上がるのを車椅子の動力がサポートしてくれるのです。

 それ以外にも、小さなお子さん用の車椅子とか、一人ひとりの障害にあわせてオーダーメイドで車椅子を調整しているのです。すごいですよね。

 街中にお出かけ中に電動車いすが故障して立ち往生してしまうようなこともあるそうです。雨の日に故障しやすいそうです。すると、連絡を受けたアクセスインターナショナルの人は緊急にかけつけて修理しなければならないこともあるのだそうです。

 アクセスインターナショナルを利用しているお客さんは身体障害者の方々です。ですから、会社内も当然バリアフリー。トイレも障害者用トイレが完備しています。さすがです。

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 このアクセスインターナショナル大阪支社に突然おきた事件。それは、昨年12月のことです。「大阪支社を閉鎖したい」と東京本社から通知が来たのです。大阪支社で働く人は全員が解雇だというのです。そして何よりも問題なのは、関西地域の車椅子ユーザーさんたちのメンテナンスができなくなってしまうということでした。

 困った大阪支社の人が相談したのがなかまユニオンでした。なかまユニオンはさっそくアクセスインターナショナルと団体交渉を行い、2月の時点で大阪支社閉鎖の白紙撤回をかちとったのです。

 この話には続きがあります。アクセスインターナショナル本社は、大阪支社が入居している建物の家賃が高いから安い物件に引越ししたいと提案してきました。これはありうることです、大阪支社で働く人たちも、良い物件が見つかれば引っ越すことに賛成しました。

 ところが、本社が見つけてきた引越し先の物件が問題だったのです。引越し先はやはり堺市内にあるのですが、元は鉄工所だったようなところを倉庫にした建物です。住宅街の中にあるので前の道路が狭く一方通行なのです。アクセスインターナショナルのお客さんは障害者なので車で来店されることが多いのですが、駐車スペースがないのです

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 そしてバリアフリーでもありません。出入り口の傾斜のきつい鉄板は、雨の日にはすべってしまって車椅子の方には危険なのです。しかもすぐ前が車道なのです。

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 当然のことながら、建物の中も出入り口からトイレまでまったくバリアフリーではありません。この物件をバリアフリーになるように改装するためには300万円かかるのだそうです。

 それでも本社は有無をいわさずこの物件に引っ越すことを決定してしまいました。そればかりか、「改装費用に300万円も出せない。150万円しか出せないから我慢しろ。それもすぐには出せないから、改装する前に引っ越せ。」と言ってきたのです。

 大阪支社に働く人全員が加入している、なかまユニオン・アクセスインターナショナル分会は、お客さんがちゃんと利用できるような物件への引越しを要求しました。しかし、本社はまったく交渉に応じようともしません。なかまユニオンは、本社が交渉に応じないことは労働組合法の団交応諾義務違反になると考え、大阪府労働委員会に訴えを起こしました。

 そしてついに、本社から通告がはいりました。5月21日から23日の三日間で引越しを強行するというのです。現在の大阪支社の建物からの立ち退きを強制されるのです。

 バリアフリーの改装工事も行わないで引越しを強行することは、身体障害者であるお客さんたちへの差別です。身体障害者を社会から排除しようという意図がはっきり見て取れます。

 そんなことを強行すれば、アクセスインターナショナル大阪支社は存続できなくなります。結果的に大阪支社は閉鎖、大阪支社で働く労働者は職を失うということになります。

 私たちは、あくまでも身体障害者が地域の中で生きる権利を守るために、アクセスインターナショナル大阪支社の存続を訴えます。そのために、今回のような納得の行かない引越しを本社が強行することに反対します。アクセスインターナショナル本社は団体交渉に応じるべきです。

 みなさん、どう思われますか。

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コメント

アクセスインターナショナル分会です。

本日、東京から会社側の人間が5人来て、荷物を強制的に搬出しようとしましたが、なかまユニオンの方々のご協力を得てそれを阻止しました。そして、会社側の引越案はとりあえず保留ということになりました。

そこで驚愕の事実が判明しました。内装費用を150万出すというのは、全くの嘘でした。80万分しか工事をしないという事実が明らかになりました。障害者の方々がお客さんなのに、スロープや障害者用のトイレなどバリアフリーへ改装する工事代金は社長が認めないとの事でした。

社長自身車いすに乗っているのに、一体なにを考えているんでしょうか?

東京からやってきた会社側の人間は、障害者が来てトイレを使いたいと言えば、「ここには無いって言えば」とのことでした。全くどうしようもないですね。

明日、会社側が引越しについて最終的な返事をするということです。

解雇へ追い込む為の嫌がらせが、姑息な手段を用いて続いていますが、顧客の皆様の為に大阪支社を存続できるように頑張ります。

投稿: アクセスインターナショナル分会 | 2010年5月21日 (金) 20時59分

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