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ブブゼラの音は南アフリカ労働者の魂の叫び

 南アフリカのワールドカップが盛り上がっていますね。今回のワールドカップで騒音を発する楽器として有名になってしまったのがブブゼラ(vuvuzela)です。

 確かに、テレビ中継を見ていてもすさまじい音量のブブゼラの音がスタジアムに響き渡っていますね。ブブゼラ禁止を求めている人も多いようですが、ワールドカップの主催者は「地元の伝統文化である」として禁止はしない意向です。

 ブブゼラは南アフリカの伝統的な楽器で、もともとは錫でできていたようですが、安いプラスチック製のものが出回るようになって、南アフリカの一般の人たちの間に急速に普及したらしいです。

 実は、南アフリカの労働組合はストライキの時にブブゼラを吹くのです。

Cosatu_strike_2009_7  上の画像は、昨年行われた建設労働者のストライキのときのものです。ワールドカップのスタジアム建設に携わる労働者が、最低賃金にも満たない賃金だったことに抗議してストライキをしたのです。しっかりブブゼラを持っていますよね。

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 こちらはこの5月に行なわれた鉄道労働者のストライキです。ワールドカップ開催中の今も、スタジアム周辺では散発的に運輸労働者のストライキが行なわれ、ワールドカップ観戦者の足に影響が出たりしています。

 ストライキが起きるのにはわけがあります。南アフリカの労働者はかなりひどい生活状況にあるのです。南アフリカの失業率は25パーセントです。ワールドカップのスタジアムが建設された地域、ヨハネスブルグのソウェトは、かつて黒人差別の時代に形成された黒人貧民街なのです。スタジアムからちょっと歩いたら、そこは今も多くの貧困者が暮らす場所なのです。

 南アフリカの労働組合の共通の要求は、「まともに生活できる住宅」「電力の供給」「生活していけるレベルの賃金」です。今回のワールドカップで、南アフリカのごく一部の金持ちは更に金儲けをするチャンスを得たわけですが、一般の労働者にはチャンスも分け前もまわってきませんでした。

 スタジアムに響き渡るブブゼラは、南アフリカの労働者の怒りの響きだということを忘れてはいけません。私たちは、ワールドカップでブブゼラを禁止しないように求めます。それはアフリカの魂の叫びなのです。

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