インフルエンザ予防接種の副作用が激しい
次のようなお問い合わせをいただきました。
インフルエンザの予防接種をしたら、注射したところがパンパンに腫れた。えらいめにあった。なぜこんなことになるのですか。
これは、以前からよくある話です。インフルエンザの予防接種が有効かどうかという議論とは別に、インフルエンザワクチンはなぜこんなに副作用が強いのかという問題です。
ワクチンのメーカーの発表でも、接種後に10%くらいの人には注射部の腫れなどが発生するそうです。
インフルエンザワクチンの成分を、皆さんはご存知ですか。ワクチンは、インフルエンザウイルスを殺菌剤で殺した死骸が主成分です。ウイルスの死骸が体に入れば免疫反応がおきるので、発熱したり、注射部が腫れたりすることはありえます。でも、それにしても腕がパンパンにはれ上がるというのはひどすぎるのではないかと言われています。
ワクチンを作るためには、インフルエンザウイルスを培養しなければなりません。培養に使うのはニワトリの有精卵です。ニワトリのヒナが卵の中で育って孵化するまで、ヒナのおしっこをためておく袋が卵の中にできます。このおしっこの袋の中にインフルエンザウイルスを注入して培養するのです。
ですから、できあがったワクチンにも当然ニワトリのヒナのおしっこがはいっています。もちろん、卵の中の話ですから、そのおしっこは汚いわけではありません。ただ、ニワトリの卵に含まれる蛋白質がワクチンにも混ざるのは、さけられないことです。ですから、ニワトリアレルギーや卵アレルギーの人は、インフルエンザ予防接種は厳禁なのです。
インフルエンザウイルスの死骸の成分とニワトリの卵の成分以外に、ワクチンには人工的な成分が入っています。
インフルエンザウイルスを殺すときの殺菌剤「ホルマリン」がワクチンには必ず含まれているので、これが激しい腫れや発熱を起こすのではないかと言われています。ホルマリンはあらゆる生物の細胞を殺すことができる強力な毒物ですから、微量でも副作用はありえます。
また、インフルエンザワクチンには防腐剤として「チメロサール」という物質が使われています。これは有機水銀化合物なので、副作用が心配です。有機水銀は尿から排泄することが困難で、体内にどんどん蓄積するという性質があります。ですから、チメロサールは一回の注射量が少なくても、何回も予防接種を受けることで、有機水銀中毒である水俣病を引き起こすことが懸念されてきました。
そのため、最近では防腐剤にチメロサールを使わないメーカーが増えてきました。そういう場合、チメロサールのかわりに「フェノキシエタノール」を使っています。
フェノキシエタノールは化粧品によく使われている防腐剤です。化粧品の防腐剤は、危険性が高いといわれていた「パラベン」からこのフェノキシエタノールにだんだん切り替わっているそうです。フェノキシエタノールはチメロサールに比べればはるかに安全だと言えますが、人体への影響はよくわかっていません。
とにかく、ワクチン接種は副作用の危険性を有効性がうわまわる場合にだけするべきものです。副作用に苦しんでいる方にはなんともお気の毒ですが、そもそもインフルエンザの予防接種はおすすめできませんね。
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