大晦日でクビって言うのは、ひどすぎるよね
今日はクリスマスイブ。ケーキ屋さんの前にはお父さんたちが列を作っています。 年末もおしつまってきましたが、私たちなかまユニオンは行く年来る年に思いをはせる暇も無く、年末ギリギリまで活動を続けざるをえません。年末解雇、つまり「大晦日でクビ」と宣告される労働者があとを絶たないからです。
「12月31日でクビだ。1月から来なくてよろしい」こんなことを、12月にはいってから言われても、本当に困ってしまいます。大晦日の夜、どんな気持ちですごしたらいいと言うのでしょうか。家族はどんな気持ちになるでしょうか。新年のカウントダウンは、仕事を失い路頭に迷うカウントダウンになってしまうのです。こんな惨めなことはありません。
ハローワークも福祉事務所もあいていない大晦日に人を解雇するなどということは、それ自体が人道に反する行為だと思います。もし、どうしても解雇しなければならない正当な理由がある場合であっても、大晦日解雇は避けるべきなのです。
今、日本中で一番ひどいのは、日本航空(JAL)による年末202人指名解雇です。12月9日、日本航空は運航乗務員(パイロット)94人と客室乗務員(キャビンアテンダント)108人を解雇すると発表しました。このままいくと、202人のパイロットやキャビンアテンダントの人たちが大晦日で解雇されてしまうのです。
わたしも、日本航空(JAL)は何度となく利用したことがありますから、そのときにお世話になったキャビンアテンダントの方が含まれているかもしれません。
日本航空(JAL)は経営再建ということで、人員削減を進めてきました。1500人の労働者を削減するというのが、会社の方針でした。会社は希望退職をつのったのですが、これにたいし1706人が応じました。
1500人を削減する計画なのに、1706人が自ら退職したいと申し出てきた。これだったら減らしすぎということになります。手薄になりすぎて、飛行機の安全性が守られるのかよく考えなければならない事態になったということです。
ところが、あろうことか会社はこれに更に追加して202人を指名解雇すると言ってきたのです。これはおかしいですよね。首切り過ぎじゃんか。
指名された人たちの顔ぶれを見てみたら、その狙いがわかりました。労働組合の執行部や中心人物が解雇指名をされていたのです。
日本航空(JAL)は、「整理解雇」だといっていますが、実際は労働組合を差別する不当解雇ではないでしょうか。整理解雇のどさくさまぎれに、気に入らない労働組合員を放り出そうという魂胆です。
日本航空キャビンクルーユニオンは、この不当な年末解雇に反対し、闘っています。21日には東京の日本航空本社前に100以上の労働組合が集まって抗議しました。
日本航空の不当解雇に反対する署名の署名用紙が下記からダウンロードできます。ぜひご協力お願いします。 私たちが紅白歌合戦を見ているときに、解雇という悲惨な思いで泣く人がでないように、ぜひ会社には考えをあらためていただきたいものです。
「nihonkoukuu-kaikotekkai-syomei001.pdf」をダウンロード
くわしくは、日本航空キャビンクルーユニオンのサイトをご覧になってください。
なお、この記事のキャビンクルーユニオンの画像はレイバーネットで公開されているものです。
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コメント
本日の団体交渉で、A社の12月末日解雇を撤回させることができました。お世話になった皆様、ありがとうございました。
投稿: 団体交渉勝利す | 2010年12月24日 (金) 22時23分