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そもそも、アスベストって何ですか?

 アスベストの話をしても、「そもそもアスベストって何ですか?」という方も多いですよね。アスベストは石綿のこと。石綿と書いて「いしわた」とも「せきめん」とも読みます。

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 これが、アスベストの9割をしめるという白石綿(クリソタイル)です。蛇紋石が繊維になったもので、たしかに見た目は綿みたいですよね。

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 こちらは青石綿(クロシドライト)です。角閃石が綿状になったものです。

 青石綿は特に毒性が強いので、日本では1995年に製造・輸入が禁止されました。毒性が比較的弱いとされていた白石綿も2004年には全面禁止されました。

 アスベストの繊維は、信じられないほど細いのです。太さが一万分の一ミリから十万分の一ミリしかありません。ですから、触るとすぐに砕けて、長さが百分の一ミリというような目に見えない小さなチリとなって飛び散ります。アスベストのチリは軽いので、空気中をいつまでも漂い続けます。ですから、知らない間に吸い込んでしまう危険性が大きいのです。

 もしもアスベストのチリを吸い込んでしまうとどうなるでしょうか。アスベストはいくら目に見えないほど小さいとはいえ、針のように鋭くて硬いのです。目に見えないほど小さい針を吸い込んだようなもので、肺の中にチクチクと突き刺さってしまうのです。

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 これが体内に入ったアスベストの顕微鏡写真です。人体内に入ったアスベストは、鉄分が付着して金色になります。いったん体内に入ったアスベストは、なかなか排出されません。

 アスベストには発がん性があります。吸い込んで30年ほどたつと肺癌や中皮腫をひきおこします。

 中皮腫というのは、肺を取り巻く膜「胸膜」が癌化するものです。

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 これは中皮腫の人の胸部レントゲンとCTの画像です。右胸(画像の左側)に中皮腫ができています。呼吸困難をおこす、たいへん苦しい病気です。たくさんのアスベストを吸い込んだ人は潜伏期間が短く、20年ほどで発症します。逆にわずかのアスベストを吸い込んだだけでも、50年後に発症することもあるそうです。そしていったん発症すると、急速に悪化するのです。

 ですから、小さな子どもにはほんのちょっとでもアスベストを吸い込ませてはいけませんね。だからと言って、50歳過ぎのオジサンなら吸い込んでもいいかというと、決してそんなことはありません。特に、建物解体作業に従事するような労働者は、アスベスト対策がきちんと行なわれていないと大量に吸い込むことになってしまいます。それはたいへん危険なことなのです。

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