こんなところにもアスベストが使われています
次のような質問をいただきました。
アスベストは危険だというけど、身のまわりではどんなところに使われているんですか。
これまで、私たちもアスベストのことはあまりよく知りませんでした。それで、東京の中皮腫・じん肺・アスベストセンターに問い合わせるなどして調べてみました。
すると、意外なことに私たちの身の回りはアスベストだらけであることがわかりました。いたるところに使われているのです。
これはオフィスの床です。床に貼ってある「Pタイル」にはアスベストが入っています。この素材はプラスチックにカルシウムやアスベストを混合して固めたものなのです。
Pタイルは、日本中のあらゆるオフィスの床に貼られています。薄っぺらいものですし、タイル1枚あたりのアスベストの含有量はそんなに多くありません。しかし、なにしろすごい面積にはってあるので、アスベストの総量はかなりのものになります。
このPタイルは丈夫なものですので、通常の使用方法ではアスベストがもれて出てくることはありません。しかし、建物を壊すときにはPタイルが割れるので、そのときにアスベストの塵が空気中に放出されるのです。
これはオフィスの天井です。天井に使われている「石膏ボード」には、アスベストが混ざっているものがあります。アスベストを混ぜてない製品もあるのですが、外見からは区別ができません。建物を建てたときの記録があれば、どこのメーカーのものを使ったかがわかるので、アスベストが入っているかどうかを調べることができます。石膏ボードはオフィスの壁にも使われています。
このように、オフィスの建物にもアスベストは使われています。これ以外に、たとえば病院ならば火を使うボイラー室や調理場には断熱材・耐火材として大量のアスベストが使われていると考えられます。
国土交通省が、アスベスト建材についての情報を出しています。下記のサイトから見ることができます。
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