子ども手当てももらえない、扶養控除も廃止、ってどうよ!
次のような質問をいただきました。
扶養控除が無くなるって聞いたけど、いったいどうなるの?
税金の話ですね。私たちは税制にはあまり詳しくないのですが、調べてみるとびっくり。確かにとんでもないような事態になっているのは間違いないようです。
ことの始まりは、民主党政権が開始した「子ども手当て」という制度です。2010年度は子どもがいる世帯には「子ども手当て」が支給されました。ところが、この子ども手当ての開始に伴って、二つのことが廃止されることになったのです。
一つ目は、児童手当です。それまで支給されていた児童手当は、子ども手当て制度に吸収されるということで廃止になりました。
二つ目が、扶養控除です。扶養控除とは、扶養家族がいる世帯では所得税と住民税を減額しようということなのです。子ども手当ての開始に伴って、扶養家族のうち子供については控除の対象にならないよ、ということになったのです。
簡単にいえば、子ども手当ての開始に伴って、子どものいる世帯は税金減額を廃止、つまり増税しようということになったわけです。2011年1月から所得税の分の増税が行なわれ、2012年から住民税の分の増税が行なわれることが決まっています。
子ども手当ての支給額のプラスと児童手当廃止のマイナスと増税によるマイナスとをあわせると、結局はプラスになるの?それともマイナスになるの?ということが関心の的でした。これは、子どもの人数と世帯の所得によって変わってくるので、いちがいには言えません。プラスになるかマイナスになるか、その世帯の条件で計算してみないと正確なことはわからないのです。
さて、ここで話がものすごくややこしくなってしまったのは、「子ども手当て」という制度は2010年度だけの一時的な制度として法制化されたということです。時限立法なのです。つまり2011年度には「子ども手当て」という制度は存在しなくなるのです。
民主党は、「2011年度も同じ制度を続行するために、もう一回法律を作るから問題ないんだ」と言ってきました。ところが、アキ缶sorryのひきいる民主党政権があまりにも国民の感覚からずれているおかげで、国会がまわっていません。おかげで2011年の「子ども手当て」制度が実現するかどうかは今のところはわからないというのが現実のようです。
児童手当は廃止されてしまいました。扶養控除も廃止されてしまい増税が始まっています。ところが子ども手当ても続きそうにないわけです。どないなっとんねん!これでは国民の負担が増える一方ダ。
あ、低所得で非課税になっている方には、もともと扶養控除も無いわけで、あまり関係がないのかもしれませんね、こんな話は。
なにはともあれ問題なのは、アキ缶sorryがひきいる民主党政権が国民の生活の現実を考えていないということです。民主党が信仰する「新自由主義」空論では、「お金持ちにさらにお金儲けをさせてあげると、そのおこぼれで庶民もうるおう」のだということになっています。お金持ちをなめてはいけませんよ。びた一文たりともこぼさないように自分のふところに入れるのがお金持ちの習性なのですからね。庶民のところにお金が降って来るはずがありません。
さあ、私たちの生活がどうなっていくのか、国会の動きに注目していきましょう。
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