福島原発・被曝をさけるために
本日の東京消防庁の放水で、やっと核燃料プールへの注水がちょっとでもできたのではないでしょうか。昨日までの自衛隊のヘリコプターや警視庁の放水車はまったく成果をあげることができませんでした。
とはいえ、これで問題解決というわけではありません。消防車での放水は、あくまでも一時しのぎにすぎません。
東京電力の発表によれば、電力ケーブルが接続できたという報道ですが、あれほど壊れてしまった原子炉に今さら電力を供給してうまく冷却装置が復旧するのかどうか、疑問はのこります。うまくいってほしいと祈るしかありません。
うまくいかない場合には、さらに放射性物質が放出される可能性があります。
現在発売されている週刊誌AERAによると、国際原子力機関(IAEA)には、日本国内では発表されていない詳細な情報が報告されているとのことです。アメリカ、フランス、イギリス、韓国などが自国民の日本からの撤退を強力に推進しているのは、日本国民には知らされていない情報をもっているからかもしれません。
どうなるにせよ、福島をはじめとして放射能汚染がすでに発生してしまったことは間違いないので、そんな中でどう生きていくか、まじめに考えなければいけないことになってしまいました。
原子力資料情報室が「被曝をさけるために」という文章を発表したので、紹介させていただきます。
被曝をさけるために
被ばくを避けるためには、距離をとること、時間を短くすること、呼吸や食べ物から取り込まないことなどが必要だ。距離をとると言っても、誰もが避難できるわけでもない。
また、環境の放射線が高くなりつつある中で、被ばくを避けるためにどうしたらよいのか、多くの人が直面している深刻な問題だ。ここでは、無用な被ばくを少しでも避けるための自衛の方法を具体的に考えてみたい。先に「放射線被ばくを考える」で自衛のための被ばくの計算方法をお伝えした。これも参考にしてほしい。
①各と同府県が環境放射線のモニタリングデータを公表している。これによって自分の住んでいる地域の大まかな環境放射線量を知ることができる。モニタリングの位置、福島原発と自分との距離などを知るとよい。放射能は、一般には風下に薄まりながら広がっていく。
②天気予報を見る。天気と同時に風向きや風速を知るようにしよう。海の方へ向って吹いていれば、放射能は飛んでこないと考えてよい。一日中同じ風向きという状態はないが、主たる風向きを知ることは大切だ。風速を知るのは、福島原発で再び火災が起きたり、爆発が起きたりした時に、どれくらいの時間で到達するかを知ることができる。
③雨に当たることを極力避けるようにしたい。雨が予想されるときには、降る前に予め買い物などを済ませておくとよい。どうしても外出する必要があるときには、フード付きの服、マスク、傘などで当たらないようにする。環境放射線の高い地域では、ゴミ袋を履いて、両足をくるむようにするのもよい方法だと思う。
④晴れた日でも環境放射線が高い地域は、買い物など時間を短くして、マスクやフード付きの服を着ていくとよいだろう。
⑤帰宅したら外出に使用したコートやズボンを玄関の所定位置に掛けておき、なるべく部屋に持ち込まないようにする。
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