福島原発・警察の放水車で問題解決?
次のような質問をいただきました。
警察の放水車が使用されるというニュースをみましたが、これで解決できるのですか。
警視庁が1台だけもっているという高圧放水車は、水平方向に75メートル水を飛ばすことができるものだと報道されています。
一回の放水で2分間で4000リットルの水を放水します。4000リットルというのは、4立方メートル。つまり、2メートル×2メートルのプールに深さ1メートルまで水を入れたときの量です。
福島原発4号機の燃料貯蔵プールは1000立方メートルくらいの大きさなので、この放水車だと水をくんできて放水して、また水をくんできて放水してを200回以上くりかえさないといけないことになりますね。これはあまり迅速な作業とはいえませんね。
また、あくまで水平方向に水をとばすことが目的で設計されたものなので、高いところにあるプールに水を入れることができるかどうかは、やってみないとわかりませんよね。
一般の消防車のほうが性能的にはまさっている気がします。どういう結果をだすか、冷静に見ておきましょう。
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