福島事故・外国人記者は見た!泣き崩れた東電幹部
福島原発の事故ですが、海外メディアのほうが歯切れの良い報道をしているようですね。国内報道では、東電の発表は何いってるのかわからないし、テレビに出てくる専門家は何かに取りつかれたように「とにかく心配するな」としか言わないし、なおさら不安になってくるんですよね。
外国のメディアでは、東京電力の幹部が泣き崩れている様子が報道されています。事故レベルがレベル5に引き上げられた時の記者会見です。事態の深刻さから考えたら、泣きたくなるのも当然です。なにしろレベル5というのは何人かが死ぬというレベルのことなのですから。
このような事態の中で、私たちはまじめに冷静に、降ってくる放射性物質に対する対策をしなければいけません。すでに東京の水道水からセシウムが検出されています。
問題は、こんな様子は日本国内では全然報道されていないということです。写真は、外国の記者のデイビッドが撮影した18日の記者会見の様子です。デイビッドが書いた記事の日本語訳を掲載させていただきます。
サイトMail ONLINEに、David Derbyshire記者が書いた記事・2011年3月18日
[原子力発電所の責任者が泣きくずれ、放射能レベルが致死的であることを認めた]
壊滅した日本の原子力発電所を背負った電力会社の責任者が今日、泣き崩れた。彼の国が、過熱する原子炉と燃料棒から噴き出す放射線が、何人かの市民を死傷させるために十分だったことを認めたからだ。
日本の原子力産業安全の官庁は、今回の災害がレベル5であることを認めた。これは、国連の国際原子力機関によって「何人かの放射線死者」をひきおこす危機であるとランク付けされているものだ。
原子力発電所からもれた放射能の拡がっている全ての範囲を知ったことによって、このレートは引き上げられたのだと、官庁の担当者は語った。福島原発の三つの原子炉の燃料の3%がすでに激しく損傷し、このことはこれらの原子炉の炉心が部分的にメルトダウンを起こしていることを示唆していると、官庁の担当者は言った。
東京電力の責任者である小森明生氏が泣きくずれ、福島原発の状況についての記者会見の場を立ち去ったあとで、年輩の大臣もまた、津波と原子力危機のスケールの大きさによってこの国が転覆しそうになっていることを認めた。
彼は、放射能漏れがどんなに深刻であるか、官庁がもっと早くに認めるべきだったと語った。
枝野幸男官房長官は語った。「前例のない規模の地震と津波が日本をおそったことは、率直に言って、私たちの災害管理の危機管理計画のもとでは予想していなかったことがつぎつぎに発生した、その多くのできごとの中にあります。」
「あとから考えるならば、私たちは状況を評価し、すべての情報を調整しより早く提供することについて、もう少し早くできていたかもしれない。」
原子力の専門家たちは、震災後の日々におかれてきた危機のきびしさを日本が控えめに演じすぎだと指摘してきた。
これで正式に、1979年にペンシルベニア州のスリーマイル島でおきた事故と同等であるということになった。1986年にチェルノブイリでおきた爆発だけが、これを上回っている。
保安院の西山ヒデヒコ副長官は、彼らが原子炉を制御できるようになるかどうかはわからないということも認めた。
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コメント
みるめ君、なかまユニオン小松病院分会の皆さん!!
ご無沙汰してしまいました
この度は、大変ご心配をおかけしました
東北関東大震災の被災地の真っ只中で、復興に向けて日々走り回っていますよ!!
僕のブログも労働問題がメインですが、この時ばかりは震災の状況を書き込むしかありませんね
復興が進むにつれ此処の問題が発生してくるでしょう!!
多くの零細、中小企業はこの震災のため会社存続が難しくなり、会社自体が亡くなる、業務縮小のための不当な解雇、賃金がもらえないこれからの生活が不安等の話が避難所周りをしている中でぼちぼちでてきています
僕は、被災はしたもののまだまだ被災レベルは低い方!!
まだまだ動ける余力はありますから、各避難所を回って被災者の方のお話を聞いてます
皆さん、我慢している!!
みんな被災しているとあまり自分の事は口に出そうとしていません
外からの僕であれば少しずつ我慢していた事を話してくれるようになってきました
僕に何が出来るか?
考えた末の行動です
避難所内は皆さん疲れも見えてきているし、そこから出られない人達は焦りも感じているようです
僕の様な人間が話を聞く事で少しでも楽になって頂ければと思っています
復興はこれから!!
原発も大きな問題です!!
みるめ君!!
ともに頑張りましょうね!!
小松分科会の皆さん!!
今回の被災地からそちらへ避難される方もいるかと思います
安住の地を求め非難された方がいましたらよろしくお願いいたします
この度は、皆さんに大変ご心配をおかけしました!!
これからもよろしくお姉がいしますね!!
投稿: bestsyot | 2011年3月22日 (火) 00時12分