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アスベストを一目で見分ける方法はありますか

 次のような質問をいただきました。

アスベストが入っているところを、一目で見分ける方法はありますか。

 アスベストはたいへん危険な発がん性物質なのですが、日本では建築材料としていたるところに使われています。1970年から1985年ごろに建てられた建物には特に多いのです。

 残念ながら、アスベストが入っているところを一目で見分ける方法はありません。たとえば、次の写真をご覧ください。

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 これは、私たちが働く小松病院の中で、実際にアスベストが使われている場所の写真です。この天井に、アスベストを大量に含む珪酸カルシウム建材が使われています。

 見たところは、アスベストを使っていない天井と見分けがつきません。アスベストがむき出しにはなっていないので、見た目では分からないのです。そのかわり、建物を取り壊さない限りは飛び散る危険性もありません。地震で壊れたら危ないですけどね。

 建材の名前と、建築の年がわかれば、政府の発表しているアスベスト建材リストを使って調べることができます。しかし、古い建築の場合には建材の名前がわからないということもよくあります。

 そういうときには、専門の業者に依頼して削ってサンプルを採取してもらうしかありません。アスベストが入っているかどうか電子顕微鏡で調べてもらうしかないのです。

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