震災は天災だが、被災者を見捨てることは人災だ
小松病院から東北へ送った学用品が子どもたちの手に届きました。
小松病院では17個のランドセルをはじめとして、たくさんの学用品が集まりました。これらの学用品は、宮城県塩釜のライフワークサポート響によって、気仙沼市と陸前高田市の避難所の子どもたちに手渡されました。
さて、避難所を訪れて学用品を配布しているライフワークサポート響からの情報によると、震災から二ヶ月以上経ったにもかかわらず、被災者が直面している窮状はすさまじいものがあります。
街ごと津波で押し流されてしまったような地域では、いまだに街にコンビニも商店も無く、食料を買えるところがまったく無いところもあるのだそうです。しかも車も津波で流されてしまい、内陸部の街に買いだしにいくこともできません。銀行もATMも無いため、貯金を引き出すことすらできない人がたくさんいるのだそうです。
ようやく仮設住宅ができてきましたが、新たな問題が発生。ようやく仮設住宅に入ることができて良かったねと思ったら地獄だったというような話があるのです。
地方自治体によっては、避難所にいる人には支援をするのに、仮設住宅に入ってしまったら支援を打ち切るというところがあるからです。仮設住宅に入った高齢者が見捨てられて、飢え死にしろというのかというような実態すらあります。
実際に最もひどい被災者のところをまわっているライフワークサポート響によるレポートが、不当労働撲滅・怒涛の戦い・泥沼の軌跡のブログにでていますので、そちらを是非ご覧になってください。
高級官僚や財界の金持ち連中は、被災地を食い物にして金儲けをしてやろうというニヤけた視線で震災復興プランをあれこれ考えているようですが、そんなものでは本当の復興ができるはずがありません。震災は天災ですが、被災者を見捨てることは人災です。
被災地の支援・復興は、被災者ひとりひとりの生活と心に寄り添ったものでなければならないはずです。
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