« アクセス90000ありがとうございました | トップページ | 小松病院の建物の解体が進む »

どうするんだ、核のゴミ!・100000万年後の安全

 映画「100000万年後の安全」を見てきました。

Img_100000_flyer

 これは、なんとも不思議なドキュメンタリーです。ドキュメンタリーの舞台は「オンカロ」というフィンランドにある地下施設です。

 「オンカロ」とはフィンランドの言葉で「隠れた場所」という意味だそうです。フィンランドは日本とは違って地震の少ない国です。その、18億年間も動いた形跡がないという固い岩盤に坑道を掘って、深さ500メートルもの地下都市をつくったのが「オンカロ」です。

 しかし「オンカロ」は人が住むための都市ではありません。原発で発生する核のゴミ「放射性廃棄物」を安置するための巨大な墓場なのです。

Img_100000_img07

 原発を動かせば、その原子炉の中から大量の核のゴミ「放射性廃棄物」が出ます。これはたいへん強い放射能を持っていて、その放射能が弱まってなんとか生物に害をおよぼさないようになるには100000年間かかるというのです。十万年ですよ。十万年。

 つまり、核のゴミを十万年間ものあいだ、害が無いようなところに隔離して保管しておかないといけないのです。どうしたらいいか途方にくれます。

 フィンランドの人たちは、たいへん真面目です。この核のゴミを保管しておけるように、十万年間も耐久性のある地下施設を設計し、現在も岩盤を掘り進んで建設しているのです。2020年に完成するというのです。それが、原発の永遠の地下の墓場「オンカロ」です。

 十万年後、人類はどんな形で地球上に生きているのでしょうか。これは謎です。

 十万年前をふりかえってみましょう。地球上は異なる何種類かの人類が共存する世界でした。ヨーロッパにはネアンデルタール人が住み、アフリカには現生人類の祖先が生まれていました。マンモスを狩って生活していた当時の人類のことを考えると、今の私たちとはまったく異なる発想や文化をもっていたのは間違いないですね。十万年前の過去のことを考えると、十万年後の世界がどんなふうになっているか、まったく想像がつかないことに気付きます。

Img_100000_img02

 しかし、この映画はその十万年後の人たちのために語りかけているのです。

 もしも、はるか未来の誰かが、何も知らずに、あるいは好奇心から、あるいは何らかの欲望から、この「オンカロ」を掘り当ててしまったら、危険な放射能を持つ「オンカロ」に入ってきてしまったとしたら、どう呼びかけたらいいのかと問いかけているのです。放射性廃棄物の危険性などまったく知らない未来の人々が、そこに入ってきてしまったとしたら・・・・・・・・。

 この映画を見て、フィンランド人の真面目さを感じました。日本では、誰も核のゴミをどう処分するかなんて考えていません。「とにかく、オール電化を進めるために原発を運転し続けなければいけない」「原発を、発展途上のアジア諸国に売りつけてぼろ儲けをしなければ生き残れない」などと、現在のことしか眼中にないのです。核のゴミなんて、どこか貧乏な国に金をつかませて、その田舎に核ゴミ捨て場を作ればいいとしか考えていないのです。

 私自身も、先のことなんて全く考える余裕の無い毎日の中で、日々の仕事に追われているだけになっていることに気付かされました。

 これではいけませんねえ。十万年後とまではいかなくても、せめて子や孫の世代にまで生き延びられる社会を設計していかなくてはいけませんよね。

 反省。フィンランド人に教えを請いにいきましょうか。

|

« アクセス90000ありがとうございました | トップページ | 小松病院の建物の解体が進む »

気になる映像・舞台」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/492777/40476643

この記事へのトラックバック一覧です: どうするんだ、核のゴミ!・100000万年後の安全:

« アクセス90000ありがとうございました | トップページ | 小松病院の建物の解体が進む »