本日の脱原発集会に6万人
本日、東京の明治公園で開催された「さようなら原発5万人集会」には、6万人が集まりました。
毎日新聞のウェブサイトに、その画像がたくさん掲載されていますよ。6万人って、すごいですよねえ。写真で見るとびっくりしますよ。
私たちは、今回は残念ながら東京に行くことができませんでした。しかし、レイバーネットなどのサイトでみると、福島の地元からたくさんの被災者が参加していたとのことです。また、明治公園の近くのJR千駄ヶ谷駅は、押し寄せた人たちでごったがえしてラッシュ状態だったそうです。くわしくは、明日以降に報告が出るでしょう。
ところで、昨日の夜、NHKの教育テレビでETV特集「日本原子力発電史①」を見ました。びっくりしました。日本の原発を始めた連中が、こんなにも無責任でこんなにもいかがわしい連中だったなんて。
読売新聞の正力松太郎という人物が、ビキニ水爆被曝事件で核兵器反対の世論が盛り上がるのを見て、核兵器反対世論を押さえ込むには「原子力平和利用」というキャンペーンをするしかないと考えたのが、日本に原発が作られるきっかけだったというのです。
正力松太郎というのは、初代の原子力大臣になった人です。発足時の原子力委員会にはノーベル賞物理学者の湯川秀樹先生も迎え入れられていたのですが、「基礎研究をしっかりしなければ安全は確保できない」と考えた湯川先生は「とにかくすぐ作れ」という正力松太郎と衝突し、辞めてしまいます。
原発のことを、実は何も分かっていなかった正力松太郎は最初、イギリス製の黒鉛原子炉がコストが安いからと購入を決めます。ところが、経産省の人がよく原価計算をしてみたところ、イギリスでは原子炉から出てくる高レベル放射能のプルトニウムをイギリス軍が原爆材料として買ってくれるからコストが安いように見えるだけだったのです。「コストは決して安くはなく、採算がとれません」と正力松太郎に説明したところ、「木っ端役人はだまっとれ!」と怒鳴りつけられたというのです。
正力松太郎という人物の名前を聞いたことはありましたが、こんなにひどい奴だったとは知りませんでした。安全性を確保するための研究もさせず、コスト計算すらせずに金食い虫の原発を開始したのです。原発ビジネスに関われば濡れ手に粟のぼろ儲けができるという、恐ろしい利権構造を作った男です。日本を滅亡においやった人物として、厳罰に処すべきだと思いました。
私たちは、無責任で無能で自分の金儲けしか考えない原発推進派に国をまかせていてはいけないのです。野田sorryも原発容認のふやけた発言しかしませんよね。こんな奴らを許していてはいけないのです。私たちの声と行動で稼働中の原発を今すぐ停止させ、脱原発を実現していきましょう。
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コメント
東京の集会、行きたかったです。テレビでは警察発表で3万人と言ってたけど、おまわりさんが数えるのは限界があるでしょ。航空写真で誰か数えてみたらいいけど、6万人はいると思う。
数が問題ではなく、みんなが集まって動き出したことが意義有ること。
原発なんて、人間が制御できないもので遊んで、それで金儲けなんて、もう無理。
脱原発でいきましょう。
原発推進派、マジで弁償しろよな。
投稿: 脱・原発人 | 2011年9月21日 (水) 00時39分