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幸せの経済学・ラダックの伝統的生活という幸せ

 ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」を見てきました。

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 この映画を作ったのはスェーデン生まれの言語学者のヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんです。

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 ヘレナさんは、ヒマラヤ山脈のふもとにあるラダックに長く滞在し、村人とたいへん仲が良くなりました。ラダックの村人の生活は大自然の中の自給自足で、長年の知恵によって飢えも貧困も失業も無いのです。

 ところが、グローバリゼーションの波はこんな山奥の村にも押し寄せてきました。都会とつながる道路ができあがり、外部の物資がどんどん入り込んできます。すると、村人が手づくりで作っているバターよりもはるかに安い値段で、遠くの国で作られたバターが入ってくるではありませんか。ラダックの村の経済はかき乱されていきます。

 都会からもたらされる情報は、欧米の都会の生活がすばらしいという、一面的なものでした。ラダックの人たちは「自分たちは時代遅れの劣った生活をしている」と、次第に劣等感に悩まされるようになりました。

 しかし、ヘレナはそれは違うと思ったのです。ラダックの村人が都会で作られた物や情報を欲しがるのはいっこうに悪くないが、田舎の農業や伝統的な共同体文化が劣った行為だなどという間違った考え方には染まらないでほしいと思ったのです。

 ヘレナは、ラダックの村人を欧米の都会へ招待し、欧米資本主義というものの本当の姿を見てもらいます。巨大なビルや鉄道やショッピングセンターにはびっくりです。そして、そのビルの下にはホームレスがうずくまっています。老人ホームでは、家族がいないという老人が孤独で、一日中テレビを見てすごしています。

 ラダックから来た人たちは顔をしかめます。ホームレスも老人ホームの独居老人も、ラダックの村では考えられないことだからです。ラダックでは誰もが家族のようにくらしてきたし、家がない人が外で寝るなんてことはありえないのです。子どもにも老人にも地域の中に役割があって、いきいきとくらしてきたのです。

 「GDP(国内総生産)の額が大きくなることが経済が発展すること」。多くの学者や政治家はそう言います。ところが、戦争が起きてミサイルがとびかったり家が破壊されたりするとGDPは大きくなります。また、経済に無駄が多いほど、GDPは大きくなります。

 「アメリカでは、1956年をピークにして、自分は幸福だと感じる人間がどんどん減っているんだ。GDPはどんどん増えているのにね」そうアメリカの経済学者は言います。GDPの数字なんて人々の幸福とは何の関係もないし、それで経済を判断するのは間違っていることに、ますます多くの人たちが気づき始めているのです。

 グローバルな資本主義経済の展開の問題点と、市民が参加できるよう具体的な解決策について、よくまとまった教科書のような映画です。ぜひ一度ごらんになってください。幸せを大きくする新しい経済学の考え方がよくわかりますよ。

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