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チメロサールの副作用について問い合わせをいただきました

 2011年インフルエンザ予防接種についての記事に次のようなコメントをいただきました。

 インフルエンザワクチンですがチメロサール入りのものとフリーのものでは副作用の出方は違うのでしょうか?時々接種すると発熱するのでお聞きしたいです。

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 インフルエンザワクチンに添加されている防腐剤チメロサールの副作用についてのお問い合わせです。たしかに、チメロサールの害を恐れて、「昨年は予防接種をしたけど今年はしないよ」と言う人は私たちの身の周りでもたくさんいます。

 残念ながら、私たちの職場では今年はチメロサール入りのワクチンしか使われていません。ですから、チメロサール入りとチメロサールフリーとを比較することができないのです。

 インフルエンザ予防接種のあとに、痛みとか腫れとかの副作用を訴える人が今年はやたらと多い、これは事実です。しかし、それがチメロサールと因果関係があるのかどうかはわからないのです。昨年までは我慢していた人が今年は口に出すようになった、そう考えるほうが自然な気がします。

 製薬会社が作っている薬の正式の添付文書でも、チメロサールによって熱やかゆみなどの過敏症状が出ることがあると書いてありますから、これは事実なのだと思います。しかし、インフルエンザワクチンにはチメロサール以外にも生卵の成分とか消毒薬ホルマリンとか副作用をおこしそうな成分がたくさん入っているので、ワクチンで副作用が出てもチメロサールが原因なのかどうかはよくわからないというのが正直なところです。

 チメロサールについては、アメリカでは社会をゆるがすほどの大きな問題になっています。なぜなら、アメリカでは日本よりも様々な種類のワクチンの接種が奨励されているので、それらがすべてチメロサール入りならば体内に入る水銀の量がハンパじゃないからです。

 ちょっと化学の話になりますが、チメロサールは、「エチル水銀」系の化合物なのです。ワクチン推進派の医者は、「メチル水銀と違ってエチル水銀は害が少ない」と言います。メチル水銀とは、水俣病の原因になった物質ですね。これに対してワクチン慎重派の医者は、「エチル水銀についての研究はまだ少ないから、メチル水銀と同じくらいの害があると想定しておくほうが賢い」と言います。

 水俣病では、妊娠中の母親が食べたメチル水銀が胎児に影響をおよぼし、神経障害をひきおこしました。「メチル水銀」と「エチル水銀」の違いはあっても小児に水銀化合物を投与するのはひかえるべきであるということを、否定する人はいません。

 しかしワクチン推進派の医者は、インフルエンザワクチンが腐ってしまうよりは防腐剤チメロサールを入れてくれたほうが安心だよと主張しています。ワクチンが腐らないようにする方法はチメロサール以外にもあるのに、コストが一番安いチメロサールを使うのが一番かしこいのだと主張するのです。

 目線が誰のほうを向いているのか、疑問を感じますよねえ。

 質問へのお答えにはなりませんでしたが、水銀化合物の汚染は私たちが日ごろ食べているマグロなどの海産物にも拡がっているので、これからもっと情報を集めて、注意を促していかないといけませんね。質問をいただいた方、ありがとうございました。

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