2012年のインフルエンザ流行・予防接種は効きませんでした
インフルエンザ予防接種ですが、残念ながら今年もやっぱり効かなかったようです。
日本列島にたいへんな寒波が押し寄せていますが、連日の寒さでインフルエンザにかかる方が続出しています。私たちの働く病院でも2011年の年末にインフルエンザ患者が出現してから2012年の1月に入って増加の一途をたどりました。今も大阪では流行が続いています。
今年のインフルエンザの特徴は、軽症であることです。咳が出るけど高熱が出るわけでもなく、軽い風邪だと思っていたら、検査をしてみたらインフルエンザだったというパターンが多いのです。
そして、2011年の秋にインフルエンザ予防接種をした方でも次々にインフルエンザを発症しています。予想通りでしたが、今年もインフルエンザワクチンは効かなかったようです。
インフルエンザにかかったら、むやみに解熱剤を飲むと、脳症などの変な合併症を引き起こすこともあります。かつて副作用が問題になったアスピリン系は、最近ではまったく処方されません。それ以外の解熱剤も、アセトアミノフェン以外はリスクがあると言われています。
また、ウイルスを退治する体内の免疫反応を解熱剤が遅らせてしまうこともあります。インフルエンザにかかってしまったら、あわてずに栄養と休養をとるのが一番です。
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