大飯原発の直下に活断層があることを政府は隠していた!
再稼動が決まったはずの大飯原発で、敷地内にある地震の活断層の情報が隠されていたことが判明しました。
これは、阪神淡路大震災の時に動いた活断層「野島断層」です。大地がパーンと割れて、ずれてしまっているのがわかりますよね。こういう、地震になったらずれてしまう断層のことを活断層と言うのです。
大飯原発の敷地内には「F-6」というコードネームで呼ばれる大きな断層があります。これが活断層なのか、それとも動かない断層なのか、議論になっていました。
地震の専門家である東洋大学変動地形学教室の渡辺満久教授が調査したところ、この「F-6」断層はわりと近い過去にずれた形跡があるので、活断層だということがわかりました。岩盤とその上の砂利層が50センチもずれていたというのです。それが下の図です。
実は、この図はテレビでも報道されて危険性が何回も指摘されていました。
この図は、原子力保安院は入手していました。しかし、政府の大飯原発の安全性を検討する委員会の中では、この図は提出されておらず、隠されていたのです。原子力保安院はこんな重要な情報を隠していたのです。このことが最近になってわかりました。
地面がずれてしまったら、いくら丈夫に原子炉を作っておいても、原子炉の周りの配管は引きちぎられてしまいます。また、地面のずれのせいで原子炉が傾けば、制御棒が落ちずに核燃料が暴走し恐ろしいメルトダウンが発生します。
直下に活断層があるような原発は危なくて動かすことはできません。問題は、そのことがまたしても隠されたままであったということです。
この問題について報道したテレビ朝日「ワイドスクランブル」を下記のサイトで見ることができます。必見ですよ。
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