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チメロサールフリーのインフルエンザワクチンは、数が少ないのです

 インフルエンザ予防接種で、「チメロサールフリーのワクチンはどこにあるのか」という問い合わせを多数いただいています。

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 「チメロサールフリー」とは、水銀含有の防腐剤「チメロサール」が添加されていないということです。

 私たちの働く病院でも、10月15日からインフルエンザ予防接種が始まっています。チメロサール入りのワクチンとチメロサールフリーのワクチンと、両方が入荷されています。チメロサールフリーのワクチンはとても数が少ないので、私たちの病院では小さなお子さんへの接種には優先してチメロサールフリーのワクチンを使用することにしています。

 チメロサール入りのワクチンを注射したからといって、「ただちに人体に影響が出るものではない」というのが厚生労働省の「公式見解」です。どこかで聞いたことがある言い回しですよねえ。不安をかきたてる言い回しです。たしかに、水俣病の場合にも長期間にわたって大量の水銀化合物を食べたことによって発症したので、ワクチン1本分に含まれるチメロサールでどれほどの影響があるのかは未知数です。

 しかし、毎年毎年ワクチンを注射し続けるとするならば、その影響は大きいかもしれません。水銀はいったん人体にはいったら体外に排出することができないので、どんどん溜まっていくからです。お金が貯まるのならともかく、有毒な物質である水銀が溜まるのはイヤですよね。

 ただ、インフルエンザワクチンにはチメロサール以外に、急激な副作用を発生させる可能性のある消毒薬のホルマリンとかアレルギー反応をひきおこす卵白の成分とかがはいっています。そちらも気になるところですよね。そちらの副作用による事件はまちがいなく毎年発生しています。

 私たちのこれまでの経験では、インフルエンザワクチンは効果があったためしがありません。「確かに効いたよ」という手応えがまったくありません。チメロサールの有害性とインフルエンザワクチンの有効性、はっきりしないものどうしを天秤にかけて計るのは、難しいことですよねえ。

 効きもしないのに副作用だけはある薬が大量に使われてきたという、薬害の歴史があるから、みんな慎重になるんですよね。

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