2012年の5大ニュース
2012年も今日までです。
2012年。12月21日が旧マヤ暦最後の日なので、この日に人類が滅亡するという説もちまたでは流れていましたが、何もおこりませんでした。
しかし、この日メキシコでは、マヤ民族の末裔であるEZLN(サパティスタ民族解放軍)が山岳部チアパス州の主要都市の中心部を沈黙の行進で占拠して、新しい時代の幕開けをアピールしました。EZLNは、経済大国のわがままな開発や強欲な商法によってマヤの伝統と庶民の生活が踏みにじられてきたことに抗議してきました。EZLNは、沈黙の行進にあたって次のような短いメッセージを世界へと発信しました。
先住民地下革命委員会ーサパティスタ民族解放軍総司令部のコミュニケ
関連するひとたちへ
聞こえただろうか?
それは君たちの世界が崩壊する音だ。
それはわれわれの世界が復興する音だ。
その日はかつて日中でも夜であった。
そして夜という日はふたたび、夜明けが来るものである。
民主主義!
自由!
正義!
メキシコ南東部の山脈から
先住民地下革命委員会ーEZLN総司令部
反乱軍副司令官マルコス
メキシコにて 2012年12月21日
地球の裏側からのメッセージ、いかがでしょうか。では、私たちは私たちの2012年をふりかえってみたいと思います。2012年5大ニュースです。
①12月に小松病院が新しい病院に移転
2011年から工事が始まった新病院ですが、ついに11月末に完成。12月18日から外来部門がオープンし、23日から病棟が運用開始となりました。7階建ての快適な病棟です。
新病院への移転は決して簡単な道のりではありませんでした。もともと狭い敷地に新病院を作ったので、工事もたいへん困難であったと聞いています。限られた面積の中で患者用スペースを広く確保するために、作業スペースや倉庫のスペースはびっくりするくらいに縮小しなければなりませんでした。
また、建物が新しくなっただけではダメで、それに伴って診療の中味もより良いものにしなければいけません。そのための工夫や業務改善も必要になります。
私たちとしては、新しい病院でより良い診療を行なうためには、不安のない無理のない人員体制を確保することが必要だと考えました。実際、移転が近づいてくると様々な部署から不安の声が聞こえてきたのです。
私たちは、それぞれの部署でよく話し合いを行い、問題点を具体的に検討し、患者に迷惑のかからないような充分な人員配置を行なうべきだと主張してきました。新たな人員補充が必要なケースもあると考えてきました。
新病院への引越しは9割ぐらいは終わっていますが、細かい部分は1月に持ち越しになっています。
2013年には旧病院を解体し、それが完了するとやっと新病院の正面玄関が使えるようになるのです。旧病院の解体工事には、アスベスト対策など難しい問題も含んでいます。事故なく解体工事を終了させるまでは、まだまだ気をぬくことができません。
②職場の人の悩み相談がとても増えました
労働組合の有り方、というのはお国柄を反映するようです。たとえば、イギリスなどでは職場の労働者全員が組合に加入するのが当たり前だという運営が主流です。これに対してフランスでは、労働組合に加入する人はそんなに多くないが、そのかわりに組合員でない人でも労働組合を利用できるということが珍しくありません。フランスの労働組合は組合員じゃない人の意見も聞いて積極的にとりあげていきます。そして、なんと組合員じゃなくてもストライキに参加できるというのです。
私たちは、日本で労働組合活動をしているので、日本の労働組合法に基づいて組合運営を行なっています。日本には日本流があります。しかし、フランスのような運営の作法を取り入れることも有りかなと考えています。
ですから、なかまユニオン小松病院分会は、組合員じゃない職場の人の声をよく聞くように心がけてきました。すると、様々な悩み事相談を持ちかけられます。
新病院移転に伴う人員不足の悩みもありました。パワハラのような扱いを受けたという悩みもありました。上司とそりが合わないという悩みもありました。労使関係がからむものもあれば、労働者どうしのトラブルもあります。法律の解釈や公的制度の活用の話もあります。どれも難問ばかりですが、いっしょに悩んで考えてきました。
私たちは、これからも「みんな、なかまじゃないか」という思いで活動していきたいと思っています。
③医療労働者としての専門性を活かして他職場の労働者を支援しました
なかまユニオンの他の職場の組合員もいれば、なかまユニオンとは関係のない人もいますが、それぞれの抱えるトラブルの解決の上で、医療労働者の持つ経験や知識が役に立つ場合があります。
今年は、そのようなケースへの関与がたいへんたくさんありました。
労災認定の手続きのしかた、労災の認定基準など、労災保険がらみの事件が多く、労働基準監督署に当該者といっしょにおもむいたりしました。
また、解雇された労働者の国民健康保険加入手続きなどの相談もありました。
自分が関わった件がうまくいったという話を聞くと、たいへんうれしくなります。また、現在係争中で来年早々に結論が出る案件もあり、まだまだ気がぬけません。
④日本中すべての原発の停止が実現・私たちも脱原発運動に参加しました
5月5日に、日本中の原発が停止しました。大飯原発の再稼動を許すのかどうかが全国的な関心事になりました。東京の首相官邸や経産省前では、毎週金曜日の夕方に脱原発を求める人たちが集まってアピールするのが、当たり前のことになってきました。
なかまユニオン小松病院分会も、3月11日の福島県民大集会や7月16日の東京17万人集会に賛同し、東京集会へは代表が上京して参加しました。関西電力前など、大阪市内で行なわれた脱原発行動へも参加しました。
残念ながら大飯原発は再稼動されてしまいました。しかし、世論調査をすれば脱原発が9割という状況の中で、電力会社や財界の利権のために原発再稼動をしたことが、許されるはずがありません。
私たちは、2013年も脱原発を求めて行動していきます。
⑤年末の政権交代で私たちの生活が悪くなる予感
「野田の顔を見なくてすむから、あーすっきりした」と感じている人も多い、12月16日総選挙での民主党大敗北。
しかし、たった16パーセントの人しか投票していない自民党が大量に当選して、自民党政権がゾンビのように生き返りました。しかも、よりにもよって安倍sorry。
こんなに少ない票でも政権が取れてしまったのは、第三極と言われた勢力が分裂して候補者を立てすぎて足を引っ張り合ったからです。「自民党、漁夫の利」と週刊誌に書かれているのは、まったくそのとおりです。そもそも、少ない得票でも大量の候補者が当選する「小選挙区制」という制度そのものもおかしいですよねえ。
ここで、クェスチョン! 「●安倍●」という四文字熟語、さあ正解は?答えは「不安倍増」です。何が不安って、安倍sorryが主張する「アベノミクス」。日銀にどんどん物価を上げさせれば、一部の金持ちはもうかるが、一般庶民は収入も増えないのに物価が上がるだけで生活破綻してしまいます。「日本を金持ちの手にとりもどす」という安倍sorry、危険です。
原発推進主義者の安倍sorryは、脱原発どころか新しい原発をどんどん作りかねません。一部の金持ちさえもうかれば、日本が破滅してもいいというのでしょうか。
私たちは、2013年は生活と生存を守るためには、安倍sorryの一挙一動に注目し、自民党に再びキツイお灸をすえてやる準備をしておかなければならないようです。
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