東北大震災・福島原発事故から2年
3月11日、東北大震災から2年がたちました。
現在も避難生活をしいられている方がたくさんいらっしゃることを思うと、胸が痛みます。慣れない生活環境、医療体制の不備などで多くの方がお亡くなりになってきたことも、いたましいことです。
私たちはこの日、大阪の関西電力本社に出向いて、あらためて原発の全面停止を求めました。
福島第一原発では、原発事故から2年がたちましたが、状況はまったく良くなっていません。福島原発の横には、汚染水を入れる貯蔵タンクがずらーっと立ち並んでいます。原発からは毎日のように高濃度の放射能を持つ汚染水が出てくるので、それを捨てるわけにもいかず、原発のすぐ横に貯めていっているのです。その汚染水タンクの容量がもうすぐいっぱいになるのだそうです。汚染水をどこに持っていけばいいのか、この問題すら解決されていません。今後、何十年間も汚染水が出続けるのだと考えると、本当にどうしたらいいのかと暗い気持ちになってきます。
「ただちに人体に影響があるわけではない」、この言葉が原発事故直後に連発されました。「ただちには影響がない」ということは、2年がたって「そろそろ影響が現れてくるころ」ということなのではないでしょうか。今後がますます心配です。
いまだに放射能被害に対する根本的な対策が実現していないのは、政府が原発への未練を捨てきれないからだと思います。福島原発事故をきっかけにしてドイツは脱原発に国の方針を転換させました。事故をおこした肝腎の日本が脱原発への道をとることができないようでは、本当に情けないことだと思いますよね。
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