大阪で風疹が流行中
現在大阪では、風疹が流行しています。
風疹はウイルス感染症です。「風疹」と言うくらいですから、発疹が出るのが特徴です。全身に赤いポツポツとした発疹が広がります。顔は、ポツポツというよりも全体的に赤くなることもあります。発疹なのにかゆみはありません。
発疹が出るのとほぼ同時に、耳の後ろから首筋にかけてのリンパ節が腫れてきます。触るとグリグリが出来ているのがわかります。腫れがひどくなってくると、痛くなってきます。
また、ほぼ同時に発熱します。多くの場合は38度を越す高熱なのですが、微熱にとどまる人もいます。
これらの症状が出るよりも何日か前から、全身の倦怠感や、全身の関節痛、軽いのどの痛みなどがあらわれるため、「あれっ?風邪をひいたのかなあ。しんどいなあ」と感じます。
風疹の症状の出方は人によってかなり異なるので、知らないうちに風疹になっていたということもありえます。「風疹=高熱+発疹」と思っていると、見逃してしまうこともあります。
また、発疹が出るよりも前の「軽い風邪かな」くらいの時点で、すでに感染力を持っていて、くしゃみなどの唾液の飛沫で他人に感染するおそれがあります。ですから、「風疹だ」という診断が出る前にうつってしまうのです。
発疹は五日間ほどで治ってしまい、発疹が消えれば感染の危険性もなくなってしまいます。
風疹は昔から春に流行するといわれています。今回の流行は大阪・東京で急激に広がっています。今回の大阪での流行では、20代から40代の男性の患者が圧倒的に多いのです。
風疹はほとんどの場合は重篤なことにはならないのですが、妊娠中の女性が感染した場合にはおなかの中の赤ちゃんにたいへんな障害をもたらすことがあります。妊娠中の女性や、身近なところに妊娠中の女性がいる男性は、気をつけないといけません。
風疹ワクチンは、効果がしっかりしていて副作用が少ないワクチンです。ただ、急に風疹患者が増えたため生産が追いつかず、品薄状況になっています。大阪府ではワクチン接種に公費での助成を始めていますが、細かな実施要綱は市町村によって違うので、詳しくは各市町村に問い合わせてください。
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