猛暑の中、なかまユニオン第16回定期大会
なかまユニオン第16回定期大会が、7月13日に吹田で開催されました。
自民党・公明党政権が進めるアベノミクス。そこで問題になっている「限定正社員」のことが話題になりました。働く地域を限定したり、職種を限定したり、労働時間を限定したり、そんな正社員は今後は「限定正社員」という身分に格下げして、いつでもクビにできるようにしようという話です。中小企業で働く人はそもそも広域配転や国外配転がありませんから、全員が「限定正社員」ということになり、会社がいつでも好きなときにクビにできるのです。アベノミクスというのは、なんと恐ろしい計画でしょうか。
しかし、よく考えると「限定正社員」があるということは「無限定正社員」もあるんだよ、という指摘が大会の中でされました。
アベノミクスで「正社員」の地位に残ることができるのは、どんな限定もない「無限定正社員」だけです。これは、会社に「君はこれまで大阪で働いてきたが、来週からはナイジェリア営業所に行ってくれ」と言われたら,「わかりました!喜んで!」と言える人です。会社に「君はこれまで営業マンとしてすばらしい成績を上げてくれた。来年からはボイラー技師になってもらうから、来月の資格試験に受かっておいてくれよ」と言われたら、「わかりました!喜んで!」と言える人です。
「母の介護があるので、遠方の勤務はかんべんしてください」とか、「これまでの私のスキルを活かすのなら、そんな職種変更は無理があります」とか、そんなことを一言でも言う人は、「無限定正社員」の資格はありません。どんな限定もしてはいけないのです。無能な上司の思いつきであっても、命令は絶対です。会社の上司の命令に対してちょっとでも躊躇の心が芽生えたら、その瞬間にその人は「限定正社員」に降格となります。つまり、会社が自由にクビにできるようになってしまうのです。
「限定正社員」も地獄なら、「無限定正社員」も地獄です。こんな、日本の労働者をすべて地獄に叩き込むようなアベノミクスは、本当にゆるしてはなりません。
大会では、関西の各地で会社の横暴と闘っている人の生の声がたくさん聞けました。
突然、会社で上司が後ろからつかみかかってきて、羽交い絞めにされて暴力を受け、血だらけになった、その次の日から怖くて会社に行けない。
そんなウソみたいな話が本当におこっているのです。この事件では、暴力事件を目撃した職場の人たちもトラウマになり、会社にいけなくなる人が続出したそうです。このような暴力上司は会社からだけではなく、社会からも駆逐しなければいけません。罪を償わせなければなりません。この上司に対しては警察も捜査を進めているのですが、このような暴力上司を泳がせてきた会社上層部の犯罪的パワハラ体質にまでは、警察の捜査は及びません。被害者は、現在なかまユニオンに加盟して会社に団体交渉を申し入れて闘っています。
横行するパワハラ、パワハラのせいで精神疾患になってしまう人、そしてパワハラを奨励する無能な政治屋どものアベノミクス計画。そんな社会のおかしさを正す世直しの運動が、なかまユニオンなのです。
なかまユニオンは、これからも元気に闘います。
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