アメリカのファストフード労働者が全国ストライキを決行
8月29日、アメリカ各地でファストフードで働く労働者たちがストライキを決行しました。
「15ドル 今すぐ」
ストライキの要求は、時給を15ドル(約1400円)に上げてくれということです。ファストフードで働く労働者は、最低賃金ぎりぎりで働いていることが多いのですが、アメリカの最低賃金は7.25ドル(約700円)なのです。
「15ドル 今すぐ」
たとえば大阪の最低賃金は、現在800円です。時給800円では、家計補助ならなんとかなりますが、自立してやりくりしようと思ったら難しいですよね。日本では自立できる賃金は時給1200円以上だと言われています。アメリカの都市部なら物価が高いので、15ドル(1400円)の時給が必要だという要求はまったく妥当だと思います。
「私たちの価値は、もっとある。15ドルのためのストライキ」
ファストフードの会社の儲け額から考えたら、労働者の提供する労働の値打ちは15ドルを上回っているわけですね。これもまったく正当な主張です。
「生きていける賃金を、今すぐに!」
労働者たちは、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンなど、お店の前を占拠して、「生きさせろ」と訴えます。
「私は人間だ」
日ごろの職場の労働の中で、いかにみんなが人間扱いされていないか、怒りの波動が伝わってきます。
「賃金どろぼうは犯罪だ。奴らに払わせろ!」
そのとうりです。賃金をかすめとって儲けている強欲な連中には厳罰が必要です。
「スーパーサイズの貧困を止めろ!」
アメリカで流行のスーパーサイズ・ハンバーガー。マクドナルドはスーパーサイズのハンバーガーだけではなく、スーパーサイズの貧困までもたらしているのです。
ついにはお店の中にまでなだれこんで、怒りを伝えます。この日、アメリカ全土の60の都市でストライキが決行され、いくつもの店舗がしかたなく臨時休業しました。
「(賃金を上げて)シアトルの復活を!・貧困を撲滅しよう」
不況にあえぐアメリカ経済の復活のためには、労働者の賃上げしかない。これも正しい主張です。
「ストライキ・より高い賃金のために・より強いニューヨークのために」
ニューヨークでも、底辺の労働者の賃上げから経済の再生が始まることが訴えられています。
私たちもアメリカのみなさんを応援します。そして底辺の労働者の賃上げから経済が復興するのは日本も同じだと訴えます。
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