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「卑弥呼コード・龍宮神黙示録」出版祝賀会

 沖縄の音楽家、海勢頭豊さんが「卑弥呼コード・龍宮神黙示録」を出版し、その出版祝賀会が10月27日に大阪で開催されました。

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 海勢頭豊さんは沖縄の平安座(へんざ)島の、島の守り神を祀る神人(かみんちゅ)の家に生まれました。島の儀式で歌われる、古来から伝わる呪文のような歌にどんな意味があるのか、それをライフワークとして研究してきました。

 弥生時代後期から邪馬台国建国のころ、日本の本土と沖縄とのあいだに交易が盛んであったことが、古墳で出土する物品の数々からわかってきています。沖縄でとれるゴホウラ貝が日本全国の古墳から出土します。また、新潟でしかとれない石で作られた勾玉が沖縄で出土します。

 海勢頭豊さんは、邪馬台国建国の頃の沖縄と本土との民衆の交流の歴史の中に、沖縄各地の島に伝わる伝統的な歌の謎が隠されていることに気づいたのです。

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 弥生時代の後期、日本全国は戦乱の世の中でした。内戦状態であったと言ってもいいかもしれません。稲作文化が進む中で貧富の差が激しくなり、豪族たちは富を奪い合って戦争に明け暮れていました。

 その内戦を終わらせようという気運が、当時の全国の民衆の中で高まったのです。海勢頭豊さんの調べによると、卑弥呼は近畿地方の生まれで、内戦によって両親を失っていたのです。そして、内戦終結の政治運動をおこすために沖縄にわたって、沖縄本島の東海岸を拠点にして全国的な反戦運動をおこしていったのです。

 男性たちがすぐに争いを起こしたがったせいで、内戦終結の政治運動は女性がリーダーシップをとる女性運動として行なわれました。そして、文字も無い時代のことですから、内戦終結の考え方を広めるためには平和の象徴となるものが必要でした。

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 沖縄の東海岸にはジュゴンがすんでいます。沖縄で「ザン」と呼ばれたジュゴンは、草食で誰とも争うことのないおだやかな動物です。卑弥呼は、この「ザン」を内戦終結のシンボルにしようと考えました。

 しかし、今のように写真どころか絵を書く道具すらなかった時代ですので、「ジュゴン=ザン」をかたちどったペンダントを作り、それを内戦終結の約束手形にしたのです。それが勾玉です。

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 これは、私たちの職場がある寝屋川市内で出土した勾玉です。ジュゴンの形をしています。寝屋川は実は卑弥呼の邪馬台国建国運動のゆかりの地なのです。

 沖縄で始まった内戦終結運動は、まずは九州の豪族たちをたばねて邪馬台国建国となりました。その後、邪馬台国に参加する豪族が増えて東へ東へと拡大し、近畿圏に及んだときには抵抗勢力との間で小競り合いも起きたようです。そのころ、卑弥呼たちが拠点にしたのが現在の寝屋川のあたりだと言われています。寝屋川の寝屋(ねや)は、沖縄のニライ信仰のニライの古い発音「ニルヤ」と同じ語源だと言われています。

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 海勢頭豊さんは、沖縄のジュゴンを守ることには、邪馬台国建国の伝統を受け継ぎ、不戦の誓いを新たにする意味があるのだと強調します。

 くしくも、沖縄のジュゴンが住む辺野古の海岸を埋め立てて米軍基地を作るなどという愚作が日米政府によって提案され、沖縄の地元住民の激しい反発にあっています。

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 私たちは、卑弥呼の願いを受け継ぎ、争いのない世の中を作っていきたいものです。海勢頭豊さんの「卑弥呼コード・龍宮神黙示録」は、ちょっと分厚くて、沖縄の民衆文化を知らない人にはとっつきにくいところもありますが、たいへん興味深い本です。

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