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韓国のセウォル号沈没事故・船長は非正規職員だった

 韓国の珍島沖で旅客船セウォル号が沈没事故をおこしてから一週間がたとうとしています。

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 死亡が確認された方は100人をこえました。いまだに生死が不明な乗客がたくさんいらっしゃいます。

 セウォル号にはチェジュ島に修学旅行に向かう壇園高校の生徒さんがたくさん乗っていらっしゃいました。楽しい修学旅行が一瞬のうちに地獄に変わったことを思うと、背筋に寒いものが走ります。

 ご家族の方たちがどんなに心を痛めているかを思うと、本当に苦しい限りです。

 懸命に救助・捜索にあたられている皆様も、たいへんご苦労されていると思います。

 事故の原因は、大きな船がやってはならない猛スピードでの急旋回をしたためと報じられています。セウォル号が積んでいた積荷が行政に報告されていたよりもはるかに多く、安全積載量の2倍に達していたこと、船長を初めとする船員たちが真っ先に避難してしまい乗客に避難指示を出していなかったことなど、おかしなことが次から次へと明らかになっています。

 最近あきらかになったところでは、セウォル号の船長(68歳)は、一年契約の非正規職員で月給たったの27万円だったとのことです。船長以外の航海士たちも非正規職だったそうです。

 たくさんの乗客の命をあずかる大きな客船の船長が非正規職だったことに、大きな驚きを感じました。しかし、考えてみれば日本でも韓国でも非正規の名ばかり店長がいくらでもいるご時勢です。船長といえども名ばかり船長ということもあるのでしょうか。

 非正規だから手を抜いてもいいということにはなりません。人の命を預かっているからです。問題は、船長を非正規で安くあげようとするような会社は、法令が定めた安全基準に違反することも平気でやってしまうだろうということです。きっと、さまざまな違法行為・危険行為の積み重ねのあげくに、今回のような信じられない事故が起こってしまったのだと思います。

 とにかく、今は救助・捜索活動の進展を見守るしかありません。日ごろは奇跡など信じない私たちですが、それでも今回ばかりは奇跡が起きることを願い続けています。

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コメント

 韓国の労働組合の中でも、ナショナルリベレーション系の人は、アメリカ海軍の潜水艦と衝突したのが沈没の原因だと言ってますね。
 ドーンと大きな衝撃を感じたという、最初の報道がその根拠ですね。船底に衝突の傷があるという画像があるらしいですが、すでにネット上では削除されていて確認が難しいです。
 付近の海域を航行する潜水艦は、アメリカ、日本、中国、ロシアが考えられます。アメリカの潜水艦と決め付けるのもいかがなものかと思いますが、軍事的緊張の強い海域ゆえ、作戦中の潜水艦との接触が原因であったことは、ありえますね。
 かつての愛媛丸事故を思い出します。とにかく、真相が究明されることを望みます。

投稿: NADASHIO | 2014年4月28日 (月) 21時21分

 NADASHIOさん、コメントありがとうございます。
 おっしゃっている潜水艦との接触事故の可能性は当初から指摘されていました。
 セウォル号がなぜ極めて危険な進路変更をする必要があったのか、何かとの接触を回避するためではなかったのか、そのあたりの疑惑にはマスコミ報道はまったく触れていません。
 どなたか、詳しい情報があれば教えていただきたいです。

投稿: みるめ | 2014年4月29日 (火) 23時44分

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