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インフルエンザ流行・2015年1月の場合

  大阪は晴れの良い天気ですが風が冷たいです。お正月の縄飾りを焼く行事が行われています。

  さて、この冬もインフルエンザについてたくさんのお問い合わせをいただいています。

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  大阪ではインフルエンザは12月に入ったくらいから流行が始まり、クリスマスごろから年末年始にかけて爆発的に患者が増えています。

  今年の冬はインフルエンザよりも先にRSウイルス気管支炎の流行が始まりました。RSウイルスは比較的弱い風邪ウイルスで、大人では軽い風邪ですみますが、免疫が弱いお子さんの場合には高熱と激しい咳で重症になることもあるので注意が必要です。

  そして、またしても、インフルエンザ予防接種をした人がどんどんインフルエンザにかかっています。どうやらインフルエンザの予防接種は今年も効かなかったようです。

  今年は、インフルエンザの予防接種をしなかったという人もかなりいます。「インフルエンザ予防接種は二週間しか効き目が続かないから早く接種しすぎたら意味がない」といううわさが流れたおかげで、接種を見合わせた人が多いのです。

  奇妙なことに、予防接種をしていない人のほうがかえって体調管理やうがい手洗いに気を付けているせいか、インフルエンザにあまりかかっていないようです。不思議な話ですね。

  そして、あいかわらずタミフルなど抗インフルエンザウイルス薬についてのお問い合わせが多いのです。 「タミフルは副作用があると聞いたが、インフルエンザの子どもに飲ませていいのか」という質問です。

  タミフルについては十代の子どもに飲ませて重篤な副作用が出た事件があいついだおかげで、特に子どもには慎重に使うべきだと言われています。

  副作用が出る確率は低いのですが、いったん副作用が出ると重篤になることがあるというので、タミフルはなんとも使いにくい薬です。

  そもそも、タミフルはインフルエンザウイルスを殺す薬ではありません。インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬です。インフルエンザが発症した時点では体内のウイルスはすでにずいぶん増殖してしまっているので、タミフルを飲んでもそれ以上ウイルスが増えないだけ。ウイルスを殺すのは人体にもともと備わっている免疫力なのです。

  インフルエンザを発症すると、平均して5日間で治ります。これが、タミフルを飲むと平均4日間で治るとのことです。タミフルは1日早く治すだけの効果しかありませんので、その点を考えながら、使うか使わないかを考えていかないといけませんね。

  とにかく、インフルエンザを予防したいなら、うがい手洗いを習慣づけることと、栄養に気をつけることです。ビタミンの多い緑黄色野菜や果物はできるだけ食べたほうがいいですよね。

  そして、ストレスをためないことです。仕事のし過ぎで睡眠時間が短くなるなんていうのは、もっともインフルエンザになりやすい状態ですよ。

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コメント

 病気予防には食べ物が大事ということですね。どんな食品がインフルエンザ予防にいいですか。

投稿: はちみつ飴 | 2015年1月12日 (月) 22時56分

はちみつ飴さん、コメントありがとうございます。
インフルエンザ予防に限らず、感染症予防のためには、バランスのとれた栄養摂取が望ましいのです。なにか一つの食品だけに頼るのではなく、様々な食品を食べることが重要です。「1日に30品目の食品を食べよう」というのは、一つの目安ですよね。
特に重要な食品を何か一つあげるとすれば、なんといっても冬に旬を迎える緑黄色野菜がおすすめです。ほうれん草、小松菜、ブロッコリーなどは、この時期に春に備えてビタミンやミネラルを蓄えるので、抗酸化作用のあるビタミンCやカロテンなど、栄養が豊富になります。
葉付きのカブが出回るのもこの時期ならでは。カブの葉っぱを捨てていませんか。もったいないことです。新鮮なカブの葉っぱはビタミンが豊富に含まれています。暖かいお鍋でたくさんの野菜を食べることが、インフルエンザ予防にはいいと思います。

投稿: みるめ | 2015年1月13日 (火) 22時20分

月曜日からインフルエンザにかかってしまいました。火曜日に医者で診断され、イナビルの投与を受けました。今日水曜日にやっと熱も下がり楽になってきたので、これを機にインフルエンザについて調べてみようと思い立ち、このホームページにたどり着きました。私はインフルエンザのワクチンは受けていません。病気というのはしっかりかかるものと思っています。以前、長女が高校受験の頃に周りの声に押されて仕方なく受けさせたところ、接種した本人だけがインフルエンザになり、他の家族は誰もかかりませんでした。しかも、かかったときの様子が、微熱が続き、頭痛がする程度でしたのでまさかインフルエンザとは気づかず、ただの風邪だろうとしばらく医者にも行かなかったため、診断が遅れ、かえって周りに迷惑をかけてしまいました。ですからそれ以来、ワクチンは不要なモノ、無意味なモノは身体に入れないと決め、自然体で過ごしています。それにしても、医者で私が予防接種を受けていないと言ったら、怪訝な顔をされたので、早くこのようなおかしな常識が覆されないかなと思います。

投稿: まどちゃん | 2015年1月21日 (水) 16時52分

 まどさん、ブログを見ていただき、コメントをいただき、ありがとうございます。
 インフルエンザの予防接種が効いていないという事は、医療関係者の間ではもうずっと前からあたりまえのこととなっていました。
 効果があるのなら、副作用も我慢のしようがあります。しかし、副作用がひどいばっかりで効果があらわれてこないので、インフルエンザの予防接種はしなくてもいいのではないかと思う人が少しづつ増えているのです。
 しかし、製薬メーカーは、インフルエンザ予防接種は効果があるというパンフレットを配って回っているので、医療関係者としても「効果はある」のだと信じたほうが楽だという気持ちが出てくるのです。こうなると宗教ですよね。
 冷静に、効果と副作用とを吟味して、薬を使うことが必要だと考えています。

投稿: みるめ | 2015年1月23日 (金) 22時18分

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