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「仕事依存症」の流行が問題だ

 「仕事依存症」という病気が問題になっていることを、ご存知でしょうか。

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 「仕事依存症」とか「仕事依存症候群」とか呼ばれる病気は、英語では「ワーカホリック」と言い、精神疾患の一つです。アルコール依存症ともよく似た病気なのです。

 仕事を止められなくなって、遅くまで残業したり、休日に出勤したりします。「仕事熱心なまじめな人だね」ですませていられる間は良いのですが、そのうちに仕事をするのを自分の判断では止められなくなってしまうのです。

 家に帰っても仕事のことが気になってソワソワ、イライラしてしまう、というのが初期の症状です。仕事のことが頭にこびりついて離れないのです。疲れた頭では、いくら考えても良いアイディアが浮かぶはずもないのに、仕事のことばかり考えてしまうのです。

 夜になって眠ろうと思っても、仕事のことが気になって眠れないという状況になります。不眠症です。お酒を飲めば眠れるだろうと思って飲むのですが、酒を飲んでも逆に目がさえてしまい、眠ったと思っても眠りが浅く、夜中に目が覚めてしまいます。

 休日に家にいると、会社に行かねばならないという脅迫観念に襲われることもあります。場合によっては、出勤しても特にできる仕事も無いのに、意味なく出勤して職場でぼーっとしてすごす人もいます。家にいることが罪であるような気分になるのだといいます。これが、「休日恐怖症候群」と呼ばれる状態です。

 人間の体は、ちゃんと休みをとらないと次の日に仕事にうちこむことができません。疲労がたまった体では、能率が悪く、業績もじりじりと低下していきます。

 また、家にいる時間が減るおかげで、家族との対話が減り、家庭内のトラブルが発生して精神的に深刻なダメージをかかえる状況に陥ったりします。

 仕事依存症は、「うつ病」の一種だともいえます。明るく元気に仕事にうちこむのではなく、ソワソワ、イライラした気分で仕事にかりたてられている状態だからです。そして、体が限界を超えると、急速に気分が落ち込み、やる気が全く無くなり、起き上がることすらできない「うつ病」の発作がやってくるのです。

 仕事依存症になる人は、トラブルの多発する職場で責任のある仕事をまかされている場合が多いのです。そういう人が「うつ病」の発作を起こせば、職場は混乱状態に陥ります。

 ですから、仕事依存症にはよく注意しないといけません。休日に家にいることが罪であるかのように感じたら、対策が必要です。

 精神科や心療内科では、強い抗うつ剤ではなく軽い精神安定剤を処方してくれることもあります。それを飲むことで気分をとりなおすことができることもあります。ただ、精神安定剤の効き方は個人差が大きいので、体に合った薬を見つけるには何種類かの薬を試してみないといけない場合もあり、お医者さんとよく話しながら治療を進めた方が良いのです。

 何よりも、仕事依存症に陥るような働きすぎ社会のあり方を、見直すべき時にきているのではないかと思いますね。

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