なかまユニオン第18回定期大会
7月4日、なかまユニオン第18回定期大会が吹田市内で開催されました。
今年の定期大会は、派遣法改悪案、残業代ゼロ法案、安保法制案が国会に出るという、アベノミクス政治の激流の中で開催されました。
派遣法改悪案が、なぜ「改悪」案と呼ばれるのか。「改悪」案では、派遣労働者は働いて3年たったら、直接雇用になることができない場合には退職しなければならないとされているのです。本人の意思とは無関係にです。
こんな「改悪」案は派遣労働者自身の立場から作られたものではありません。派遣法をいじくるのなら、派遣労働者の声をよく聞いて行うのでなければなりませんよね。
なかまユニオンはこの一年間に、パチンコキョーイチ・パワハラ事件で労災認定を勝ち取ることができました。パワハラによる精神障害に対して、労働基準監督署が労災だと認めなかったのですが、東京の厚生労働省の機関で逆転認定が認められたのです。
精神障害の労災認定基準にはちょっとあいまいな部分があり解釈が難しいのです。大阪の労働局・労働基準監督署は基準を捻じ曲げて解釈して、どう考えても労災である事件でも労災だと認めない傾向があるのです。私たちは、大阪の労災行政の歪みをただしていかねばなりません。
また、会社で入職そうそうにひどいセクハラ被害にあった方もユニオンに加盟されました。警察ざたになってもおかしくないほどのセクハラを上司にされた女性労働者。「このいやな記憶を消してくれ」と、会社に団体交渉を申し入れ抗議しているのですが、会社は交渉にすら応じません。
犯罪行為を反省しない反社会的な企業は、さっさとつぶれてもらっていいですよね。
小松病院分会も、職場での取り組みの報告をしました。病院職場は、とても賃金の高い人から、とても賃金の安い人まで、職種によって格差が大きいのが特徴です。アベノミクスで生活品の価格がどんどん上がっていく昨今、賃金の低い労働者にとっては賃上げは絶対に必要なことになっています。私たちは、大阪府の最低賃金が838円であることを考え、職場内の最低賃金を900円に引き上げるように求めているのです。
なかまユニオンは、あちこちの職場で発生しているパワハラ・セクハラ・解雇などの事件に迅速に対応し解決する、救急隊のような活動をしています。労働者も労働法を知らないし、経営者も労働法を知らない、そんな日本の社会のありかたを改善していこうと考えているのです。
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