マイナンバーは、使わない、教えない、さわらないのが賢明
10月から日本に住民票がある人へのマイナンバーの交付が始まっています。皆さんのところにはマイナンバー通知がもう届きましたか。
いまだに全国民の1割程度しか届いていないのですが、実はマイナンバーはそんなことが問題なのではありません。マイナンバー制度そのものがあまりにも危険であることが問題なのです。
マイナンバー制度が始まるやいなや、さっそく情報漏えい事件が発生しました。郵便局がマイナンバーを誤って他の家に配達してしまうというミスです。
また、役所そのものがマイナンバーを別の人に交付してしまったミスも発生。
そもそも、日本の役所はどこを見てもセキュリティが甘いのです。
日本年金機構の不正アクセス事件でも、125万件という大量の個人情報が流出しています。セキュリティ万全のはずの年金機構でもこんな状態です。これと同じように、マイナンバーも役所への不正アクセスで大量に漏れてしまう可能性が高いのです。
それだけでなく、マイナンバーは税金・医療・年金・銀行口座・買い物などあらゆるところで使われるナンバーですので、セキュリティ対策をまったく行っていない零細個人商店でもマイナンバーを取り扱うことがあります。ダダ漏れになることは目に見えているのです。
そして、マイナンバーが漏れてしまうと恐ろしいのは、なりすまし詐欺です。盗み取ったあなたのマイナンバーを使って、あなたになりすまして悪事を働くのです。
すでに、マイナンバー詐欺事件が発生しています。お年寄りを狙ったマイナンバー詐欺で、詐欺グループがものすごく活性化して動いているのです。
マイナンバーの漏えいとなりすまし詐欺を防ぐには、マイナンバーを使わないことしかありません。マイナンバーは使わない、教えない、触らないのが賢い対処方法だと思います。
もし、マイナンバー通知書が家に届いたら、通知書を他人に見られることが無いように、紛失しないように、厳重に保管してください。そして、通知書に書かれているマイナンバーカードの申し込みは、しない方が賢明です。
「マイナンバーを使うのは国民の義務だ」などと言う人もいますが、法律的には、マイナンバーを使うか使わないかは個人の自由な判断となっています。マイナンバーを使って被害にあっても、自己責任なのです。
| 固定リンク
「マイナンバーは危ない」カテゴリの記事
- 私はマイナンバーを使用しません(2016.10.28)
- 「マイナンバーを提供しません」と書いて大丈夫(2016.10.11)
- ついに発生したマイナンバーの大量盗難・セキュリティ慎重派でいきましょう(2016.05.02)
- マイナンバーを出さないと給料がもらえない?脅しかよ?(2016.01.31)
- マイナンバー詐欺から身を守る5原則(2016.01.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
今後どの様に運用されるか分からない
マイナンバーを会社に教えるかどうか
迷っています。どうしたらよいのでしょうか?
会社の指示に従わない非正規は更新されないのでしょうか?死活問題です。
ご指導お願いします。
投稿: | 2015年11月29日 (日) 22時20分
ブログを見ていただき、コメントをしていただき、ありがとうございます。
会社に雇用されている人の場合、マイナンバーを教えろと会社から必ず言われることになります。
マイナンバーを使うか使わないかは本人の自由であるはずなのに、会社側には社員のマイナンバーを集めることが義務付けられているからです。これは、おかしいことです。そして、当人にしてみたら、たいへん深刻なことなのです。
私たちは、現実的にこれにどう対応するか考えているところです。近日中にそれについての記事を書く予定ですので、しばらくお待ちください。
投稿: みるめ | 2015年11月30日 (月) 21時34分