12/13なかまユニオン全組合員集会・講師は札幌地域労組の鈴木さん
12月13日、大阪市内でなかまユニオン全組合員集会が開催されました。
ゲスト講師は、札幌地域労組副委員長の鈴木一さんです。鈴木さんは、労働者が集まって労働組合(ユニオン)を作ることで、はじめて経営者と対等に話し合うことができるのだという、ユニオンの初歩からお話を始めました。
労働基準法でも、労働契約法でも、労働者と使用者とは対等平等な関係で雇用契約を結ぶということになっています。しかし、労働者が個人で社長と対等に話し合いすることができるわけがありません。その点、ユニオンなら社長と対等に話し合えます。労働者個人ではできないことが、ユニオンならできるのです。
このことは、日本では日本国憲法第28条に書いてあるのですが、これは日本だけのことではありません。世界中の国の憲法に、同じような条項があるのです。世界中の労働組合が、長い間の努力によって勝ち取ってきたのが、労働者の団結権、つまりユニオンを結成する権利なのです。
鈴木さんは、若い時に自分の働いていた会社で労働組合を結成したことがあります。しかし、その時は会社のずるい不当労働行為(組合つぶし)によって、どんどん人数が減ってしまい、悔しい思いをしたのだそうです。
そのような悔しい思いを繰り返さないために、鈴木さんは「つぶされない労働組合づくり」をモットーにしています。
不当労働行為(組合つぶし)は、最初から想定しておかねばならないのだそうです。職場にユニオンをつくったら、不当労働行為はあって当然と最初から考えておけば、ひどい目にあっても慌てずにすむのです。
鈴木さんの、ユニオン結成と不当労働行為への反撃の数々のお話は、手に汗握るものでした。不正なことを許さない勇気のみなぎる眼力。先の見えない状況でも夢をあきらめてしまわないロマン。不安をかかえる仲間へのあたたかな心遣いの言葉。したたかな知恵がもたらす、あっと驚くような逆転勝利の展開。これはユニオンでしか味わえませんね。そこには、生き生きとした人間ドラマがあります。
集会のあとは、クリスマスパーティーです。ユニオンの組合員がご馳走を持ち寄りました。チキンの唐揚げやアボカドサラダ、野菜の煮物などが並びます。ピラフが炊けて、いい匂いが漂います。
職場の問題が最近解決したという人、現在進行形で職場と交渉している人、さまざまな話が語られました。なかまユニオンは、みんなが助け合いながら、ブラック企業をどうこらしめてやろうかと、あの手この手を練っているのです。
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