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福島原発事故から5年・ますます他人事ではなくなる原発問題

 福島第一原発の爆発事故から5年がたちました。

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 福島では、放射能除染で出た放射能汚染物の詰まったフレコンバックが野山に山積みにされています。どこまでもどこまでも続く黒いフレコンバックの山。美しかった福島の野山は、今はこんな状態です。

 野積みにされたフレコンバックはあちこちで破れて草が生えてきています。放射能を帯びた土といっしょに草の種までもがフレコンバックの中に大量に放り込まれたのでしょう。草がバックを突き破って生えてくるのです。閉じ込められた命のささやかな抵抗を感じます。

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 政府は、次々と避難地域解除を宣言しています。もう五年もたったから帰っていいよというのです。しかし、ちょっと草むらに入れば放射能がまだまだ高いところがたくさんあるのです。平均的には空間線量が下がったから帰っていいと言われても、子どもたちを連れて帰る気にはなれなくて当然です。

 「被災地との絆」なんてきれいごとは言っていても、結局は福島の人たちだけに被害を押し付けて知らん顔をするような国のお偉いさんたちを見ていると、情けなくなります。

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 話は変わって福井県の高浜原発。3月9日に大津地裁で運転停止を求める判決がだされました。再稼働を始めたばかりの高浜原発ですが、すぐに4号炉が故障で緊急停止、残る3号炉も判決を受けて10日には運転が止まりました。

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 今回の判決では、滋賀県の方の訴えが認められたことは重要です。原発事故のような、100キロメートルも離れたところまで放射能汚染を引き起こすものについては、原発の隣接県の県民も当事者であるということなのです。

 琵琶湖の水を水源として利用し、関西電力の電気を使って生活している関西圏の私たちにとって、福井の原発の存在は他人事ではありません。

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 今日は大阪市内で、さよなら原発関西アクションが行われました。中央公会堂の集会では、放射能と共存するよう強制されている福島の実態が語られました。

 被爆による癌の発生は5年めころから増えていきます。医療機関で働く私たちにとって、子どもたちの甲状腺がんなどの発病の不安にどう応えていくか、深刻な問題になってきています。これまた他人事とは言えません。

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  現在、日本で稼働している原発は鹿児島の川内(せんだい)原発だけです。日本の上空には偏西風が西から東へと吹いています。ですから、もし川内原発で事故が起きたら、放射性物質は西風にのって日本列島全体に降り注ぐことになるのだそうです。また、太平洋でも日本海でも、九州から北上する海流が流れているので、日本近海の海はすべて放射能汚染されてしまうのだそうです。

 火山の多い鹿児島にある川内原発は、日本全体にとっての脅威です。早くストップさせて廃炉作業に入らないといけません。

 少し明るい話。

 4月から電力自由化になります。これまでは大阪に暮らしていたら関西電力の電気しか使うことができませんでした。しかし、4月からは別のところから電気を購入することが可能になるのです。

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 電力自由化によって、これまでの電力会社から新電力に切り替えようと検討している人は3分の2にのぼるそうです。そして新電力をどこの会社に申し込むかを考えるうえで、原発で作られた電気なのかどうかを気にする人はたくさんいるのです。

 新電力会社と言っても、自前で発電機を持っていないところは、東電や関電から電気を買ってきて販売するだけなので、原発依存であることに変わりはないのです。発電機も持たないのに電気を売るって、ちょっと眉唾ですよね。

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 日本の発電力のうち、大手電力会社が占める割合は4分の3です。原発とは無関係の小規模発電が4分の1をしめているので、原発と関係ないところから電気を買うことは十分に可能になるものと思われます。

 私たちには電力消費者という面もあるので、そういう意味でも電力政策は他人事ではなくなってきます。

 4月からの電気契約のことも含めて、ますます自分自身の生き方の問題になっていく原発問題を考えさせられた、さよなら原発関西アクションでした。

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