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熊本・大分の地震 一日も早く収まることを願います

 4月14日に始まった熊本・大分の地震が、いまだに続いています。

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 4月14日の午後9時26分に熊本県益城でマグニチュード6.5。震度7の地震が発生し、16日の午前1時25分にやはり熊本県益城でマグニチュード7.3、震度6強の大地震が発生しました。今のところ、この16日の地震が本震であると考えられています。地震はその後、大分県にも広がっています。

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 先ほども大きな揺れがあったそうです。今日の時点で震度1以上の地震は600回を超えました。収束の見込みがつかない中で、多くの方が避難生活を強いられています。なんとも心の痛いことです。

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 今回の地震は浅いところにある活断層が動いた直下型地震です。地表にも断層がずれたところが現れ、横ずれで1.8メートルずれたところもありますし、縦ずれで1.5メートルずれたところもありました。

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 次の図は国立研究開発法人防災科学技術研究所のHi-net高感度地震観測網の、本日夕方の集計結果です。赤い丸は浅いところでの地震を、黄色や緑の丸は深いところでの地震をあらわしています。

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 これを見ると、震源が九州を横断するように広がっていることが一目瞭然です。恐ろしいのは、震源が最初の熊本県熊本地方から、熊本県阿蘇地方へ、そして大分県別府地方へと広がってきたことです。

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 九州を横断している一連の活断層は、西日本を横断する大断層帯である中央構造線の一部です。この中央構造線にそって震源がさらに広がらないかどうか、たいへん気になるところです。

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 一連の断層は、大分から東には愛媛県の伊予半島沖へと続いています。ここには伊方原発があります。

 また、一連の断層は熊本から南西には鹿児島県沖へと伸びており、ここには川内原発があります。

 万が一のことを考えて、隣接する断層帯の近辺の方も警戒しておいた方がいいと思います。

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 また、今回の熊本地震がより大きな南海トラフ地震の前兆ではないかと警戒する声もあがっています。

 南海トラフは、九州四国沖の太平洋にある海溝で、ここで沈み込んだ海底プレートの岩盤が地下で中央構造線以南の地表の岩盤を圧迫しています。この圧迫力で歪んだ岩盤が崩れると南海トラフ地震が発生するのです。

 ほんとうに南海トラフ地震の前兆なのかどうか、専門家の間でも意見が分かれているようです。さらに詳しい調査が待たれます。もしも南海トラフ地震が近年中に発生するというようなことであれば、私たちの生活する大阪も他人事ではすまされません。

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 熊本の現地では人手不足のために救援物資が行き届かないという現実があると聞きます。一日も早く揺れがおさまり、被災地のみなさまに救援が行き届くことを願っています。私たちも、できるところから支援を開始していきたいと思います。

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コメント

こういう記事、レポートがあります。

「熊本地震は南海トラフ地震の前兆かもしれない」専門家が警告

ttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/48455

熊本の大地震が起きてから、長野県でも地震が起きています。それから、新潟県の焼山での噴火があったというニュースがありました。

投稿: | 2016年5月 7日 (土) 11時16分

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