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彫刻家金城実さんのアトリエ [沖縄紀行その4]

 読谷村の儀間の集落のはずれに、彫刻家金城実先生のアトリエがあります。アトリエからサトウキビ畑の斜面を下るとすぐそこにはサンゴ礁の海があります。

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 金城実先生は、沖縄の浜比嘉島の出身、今年で77歳になります。昔は大阪で暮らしていたこともあったのですが、現在は読谷村のアトリエで創作活動を行っています。

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 巨大な作品、「銃剣とブルドーザー」の一部です。伊江島土地を守る会の阿波根昌鴻、那覇市長の瀬長亀次郎など、実在の人物がモデルになっています。

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 両手を縛られた男性の像です。縛り上げられ、縛りつけられた者の悔しさを感じます。

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 エイサーのレリーフです。太鼓をたたきながら集団で踊る沖縄のエイサーが、沖縄独立の意気を高めるのでしょうか。

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 吟遊詩人海勢頭豊の像です。喜瀬武原(キセンバル)などの歌で沖縄では根強い人気がありましたが、6月19日の沖縄県民大会でも歌うなど、今では有名人になってしまいました。

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 琉球空手家の像です。琉球空手は昔は手(ティー)とか沖縄手(ウチナーディー)とか呼ばれた沖縄伝統の武術です。刃物を使わずに身を守る術として、古くから沖縄に伝わってきました。

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 金城先生に、島バナナをごちそうしていただきました。

「ある有名ホテルチェーン店が、女性の像を300万円で売って欲しいと言ってきたけど、ことわったよ。レプリカを作られたらたまらんからなあ。」

 と、おっしゃいます。先生の彫刻には、値段はつけられないようです。世の中には売り買いできないものもあるということを、教えていただきました。

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 「君たち、大阪から来たんだろ。大阪にある像が、壊されてしまおうとしているんだ。とんでもない話だ。」そう言うと、先生ははだしのまま家の外へ飛び出していきます。

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 あわてて追いかけると、先生は家の外にある像をさして、「これが20分の1のものだ。実物は、これの20倍ある。」とおっしゃいます。しかし、月桃の木が伸び放題に伸びてしまって、像を覆い隠しています。

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 先生は、のこぎりを持ってきて怒りをぶつけるかのように月桃の木を伐採し、像を見せてくれました。

「先生。これは有名な解放のオガリではないですか。解放のオガリが壊されてしまうということですか。」と聞くと、「そうだ。壊してしまおうとしている。それを止める者も大阪にはもういない。情けない。」と先生はおっしゃいます。

 解放のオガリと言えば、金城先生と大阪住吉の住民とが共同制作した巨大な彫刻。金城先生の代表作の一つです。

 大阪に住んでいながら、解放のオガリの実物を見たことが無かったことを、ちょっと反省しました。いつのまにそれが取り壊されるということになったのか、なんとも釈然としない気持ちになりました。

 なんだか宿題をもらってしまったような気分をいだきながら、先生の100メートル彫刻「戦争と人間」の写真集を購入して、アトリエをあとにしました。

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