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全国の病院で看護師削減計画が進行中

 日本全国の病院で、看護師削減計画が進行中です。

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 私たちの働く病院でも、6つある病棟のうち2つの病棟が9月1日より看護師の数が3割削減となりました。

 今年4月の厚労省の政令で、10月1日までにはこの看護師削減を実施しておかねばならないということになったのです。厚労省の定めた基準を満たさない病棟は看護師を3割削減しなければならない、そんなことが実施されてしまったのです。

 そんな話、聞いたことないよという方がほとんどだと思います。たしかに、新聞にもネットニュースにも流れませんでした。というのは、厚労省の政令発布というのが、以前からある政令の改訂という形で、一般国民どころか新聞記者にもわからない形で行われたからなのです。

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 上の表が、その厚労省の政令改訂です。「1割5分」という文言が「2割5分」に変わっただけです。それで、現実社会では10月1日から看護師の数が削減ということになるのですから、恐ろしい話です。

 これは、2011年に厚労省が計画した看護師14万人削減計画の一環です。2011年から2025年までの14年間で病棟の看護師を14万人削減するという、大規模なリストラ計画が進行中で、今年の10月1日はその一つの節目なのです。

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 看護師を削減するということは、実は病院の病床数を削減するということなのです。団塊の世代が高齢者になり、病院のベッドが最もたくさん必要になるだろうと予測されるのが2025年です。2011年の時点で日本中の病院のベッド数の合計は166万床でしたが、2025年には200万が必要になると見込まれているのです。

 常識的な頭を持っている人が考えれば、2025年までにベッド数を200万に増やすにはどうしたらいいかという計画をたてるはずです。ところが、実際には厚労省はベッド数を159万に減らすにはどうしたらいいかという計画をたてたのです。厚労省の官僚というのは、なんと敬老の精神を持たない冷酷な連中なのでしょうか。大和魂はどこへ行ってしまったのでしょうか。そして、ベッド数削減のかなめが、看護師14万人削減計画だったのです。

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 看護師が減れば、これまでのような入念な看護はできなくなってしまいます。そして病院のベッド数そのものが減らされて、入院したくても入院できなくなっていくのです。

 在宅医療が拡充すればそれでいいのだと厚労省の官僚たちは言い放ちます。しかし、在宅医療というのはなかなか困難なことなのです。

 在宅ではどうしようもないから入院しようかという高齢者がたくさんいるのに、その受け皿である病院のベッドを減らしてしまうことは、あまりにも危険な政治のやり方だと思います。

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