チメロサールフリーのインフルエンザワクチンはどこ?
問い合わせをいただきました。
インフルエンザのワクチンですが、チメロサールフリーのワクチンを打ってもらえるところはどこですか。
チメロサールというのは水銀化合物の防腐剤で、生卵から作るインフルエンザワクチンが腐らないために添加されています。
水銀化合物は水俣病の原因になった毒性の強い物質で、脳や神経を犯します。体にいったん入ると蓄積されていくことがわかっています。そのため、特にお子さんにはチメロサールが入っていない「チメロサールフリー」のワクチンがのぞましいと考えられています。
ところが、今年はチメロサールフリーのインフルエンザワクチンは手に入りません。そもそも、インフルエンザワクチンの生産量が少なくて、不足しているからなのです。
大手製薬メーカーである化血研が、違法な製法でワクチンを作っていた問題がありました。化血研は業務停止処分とされています。
化血研は薬害エイズの加害者だった企業で、「もう危険な薬品は作りません」と約束していたはずのに、その後も違法なワクチン製造を続けていたのです。ウソの届出報告書をわざわざ作っていたことが明るみに出て、ウソつき体質は救いようが無いと言われました。
化血研はアステラス製薬に事業譲渡する方向で交渉を続けていたのですが、最近になって事業譲渡が破綻したことがわかりました。化血研の組織風土があまりにも特殊すぎて、合併が難しいようです。
というわけで、化血研がインフルエンザワクチンの製造を再開する見通しは無くなってしまいました。おかげで、日本中でインフルエンザワクチンの絶対数が不足しているのです。
ワクチンに頼りすぎる発想を、そろそろ考え直した方がいいと思います。インフルエンザワクチンは、たいへん効果が低いワクチンです。インフルエンザの予防は、手を洗うこととうがいが基本です。そしてバランスのとれた栄養をとることと、過労に陥らないことが大切です。
| 固定リンク
「薬害をくりかえすな!」カテゴリの記事
- インフルエンザワクチンが不足しています(2017.11.30)
- インフルエンザワクチンで腕が腫れた(2016.12.05)
- チメロサールフリーのインフルエンザワクチンはどこ?(2016.10.28)
- インフルエンザ 春になってやっとピークは終わったが(2016.03.21)
- インフルエンザ薬の予防投与は認められない場合も多い(2016.02.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント